プレミア昇格に向けて意気揚々と前進していたサウサンプトン。だが……(C)Getty Images
メンバー発表の4日前に行われた秘密の会合
34歳になる天才が“檜舞台”に帰ってくる。
現地時間5月18日、史上最多6度目の世界一を目論むブラジル代表は、北中米ワールドカップ(W杯)に向けたメンバー26人を発表。ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)やラフィーニャ(バルセロナ)、マルキーニョス(パリ・サンジェルマン)といった現代表を支えてきた実力派が顔を揃えた中で、誰よりも話題を呼んだのは、ネイマールだった。
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「オーレ! オレオレオレ! ネイマール、ネイマール!」
名将カルロ・アンチェロッティが、その名を読み上げた瞬間、記者会見場はどよめき、自然発生的に彼のチャントが謳われた。そんな異様な雰囲気を生んだのは、彼が久々の代表復帰となるからだ。
セレソンに舞い戻るのは、23年10月のW杯南米予選のウルグアイ戦以来。実に2年7か月もの月日が空いた。その空白の期間で、ネイマールは左膝の前十字靱帯を断裂してからは1年以上かけて治療とリハビリに専念。復帰してからも膝のコンディションと向き合いながらのプレーは続いた。
さらにネイマールはプライベートでの問題も積み重ねた。古巣サントスに復帰していた今月7日には、元ブラジル代表FWロビーニョの息子であるロビーニョ・ジュニオールと練習中に衝突。さらに故障離脱中に夜通しパーティーに興じる姿が報じられたほか、女性との色恋沙汰も枚挙に暇がなく、「プロフェッショナル」とは程遠い振る舞いばかりが悪目立ちした。
すでに選手として最盛期は過ぎている。しかも何かとスキャンダルは尽きない。そんなベテランが代表選手としてふさわしいか否かを問う声は尽きない。一部の識者からは、今シーズンのプレミアリーグで15得点を叩き出したチェルシーのジョアン・ペドロを落とした選考に疑問符を投げかけられた。
もっとも、ネイマール招集のビッグサプライズを提供し、「彼は出場に値するならばプレーする」と断言したアンチェロッティ監督も、ただただ呼んだわけではない。
ブラジルの大手ニュース局『O Globo』によれば、66歳のイタリア人指揮官は、代表メンバー発表の4日前に当人とテレビ電話を通じて秘密裏に会談。ネイマールに対して「キャプテンにしないこと」「スタメン起用しない布陣を念頭に置いていること」を明言。その上で、ソーシャルメディアの利用制限などチーム内に存在する規律を徹底するように求めた。これに対して当人は笑顔で「分かった」と受けいれたという。