稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんとの共演で考えさせられた「アスリート」という言葉の意味
15年間、お世話になったフジテレビを卒業して、1カ月が経ちました。
・今まで行くことが出来なかった場所へ行く。
・担当することが出来なかった仕事をする。
・会うことが出来なかった方と会う。
この3つを大事にこの1カ月は過ごしました。
「アスリート」と言う言葉はスポーツ選手だけに使うものなのか?
田中大貴Instagramより (daiki.tanaka_1980)
その中で気付いたのは、長くスポーツメディアの現場で使ってきた「アスリート」という言葉は、「スポーツ選手だけに使うものではないのではないか?」ということです。
スポーツの競技や種目に身体を使い挑む人だけではなく、その分野においてスキルを磨き上げ、研鑽を積み、経験値から自分を表現する人はすべて「アスリート」と呼べる、と感じました。
職人さんも、文化人の方も、政界や財界の方も、もちろん勉学に勤しむ学生さんも…その道に身を投じ、高みを目指しトライしている人間は間違いなく「アスリート」なのです。
その中で、先日、お仕事をご一緒させて頂いたこちらの3人の方は間違いなく「トップアスリート」です。
鍛錬し、自分を律し、自らを向上させる精神。
道なき道を行き、チャレンジを恐れない…
日曜日の夜の7.2時間もの時間、生放送という舞台で勝負している姿を目の当たりにしました。
ご存知の方は非常に多いと思います。
稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの新しい地図の3人。
田中大貴Instagramより (daiki.tanaka_1980)
分刻みのハイリスク・ハイリターンの生放送!
abemaTVの名物番組「ななにー新しい別の窓」では、視聴者の反応がリアルタイムにダイレクトに入ってくるSNS放送にして長丁場。
出演者と制作スタッフの瞬時の判断が、その可能性をプラスにもマイナスにするハイリスク、ハイリターンの生放送。ただ、それだけに生放送としては醍醐味あふれるコンテンツだと実感しました。出演者と制作陣の緊張感が最大限の集中力を引き出し、それが視聴者に伝わっていく…。
新しい地図の3人の皆さんはこの高いハードルが課せられる作業を、簡単にやっているように見せる努力を裏側では続けていました。
分刻みのプログラムが組まれた生放送。
7時間を超える中で、思考力を落とすことなく、自らの体力と向き合い、より愉しい状況を映像とSNSで伝えていくことは、まさに職人です。
場所を移動しながら、衣装を変えながら、スタッフと打ち合わせもしながら、更にSNS発信もする…。
CM中は休み時間ではなく、ここも発信する場所へと変わるのがSNS連動生番組の特徴です。
新しい地図の3人は回を追うごとにパフォーマンスを上げ、番組をより興味深くしていました。
42.195キロを走りぬくことも大偉業ですが、7時間を超える生放送番組を月1回、走りぬくことも同じくらい大偉業だと感じました。
より研ぎ澄まされていく3人のトップアスリート。
舞台はスポーツの世界ではないけれど、自分の中に「アスリート」という意味の解釈が一つ増えた素晴らしい夜でした。
■編集部からのお知らせ
3月7日に発売の雑誌「CoCoKARAnext」では読売ジャイアンツ・菅野智之投手のインタビューの他、プロ野球選手に学ぶ仕事術などストレスフルな時期を乗り越える情報を掲載。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文:田中大貴]
田中 大貴 (たなか・だいき)
1980年4月28日、兵庫県小野市生まれの38歳。小野高では2年から4番で打線の主軸を担った。巨人・高橋由伸監督にあこがれてか慶應義塾大学 へ。4年春に3本塁打でタイトルを獲得。フジテレビ入社後は主に報道・情報番組とスポーツを担当。「とくダネ!」「すぽると!」ではバンクーバー五輪、第2回WBC、北京五輪野球アジア予選、リオ五輪キャスターなど様々なスポーツイベントを現地からリポートした。