ヤ軍から36試合ぶりの圧巻弾! スランプを脱した鈴木誠也に米メディアも期待「すべてがバラ色だったわけではない」
鋭いスイングでレフトスタンドに待望の一発を放り込んだ鈴木。その打棒は復調を感じさせるものとなった。(C)Getty Images
29歳の日本人スラッガーは、苦しみもあったであろう前半戦を確かな結果を残して締めくくった。
現地7月9日に敵地で行なわれたヤンキース戦にカブスの鈴木誠也は「4番・ライト」で先発出場。5回に36試合ぶりの今シーズン第7号となる一発を放つと、8回には決勝点となる犠牲フライを記録するなど、3打数1安打2打点で勝利に貢献した。
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鋭い一振りでヤンキース・ファンのあっと言わせた。チームが1点のビハインドを追っていた5回表に先頭打者として打席に入った鈴木は、相手先発ドミンゴ・ヘルマンと対峙。カウント1-2と追い込まれるも、外角寄りに甘く入った81.7マイル(約131.4キロ)のカーブを強振。ややバットの先で当てたように見えた打球だったが、グングンと飛距離を伸ばしてレフトスタンドに着弾した。
敵地ファンからブーイングを受けるも、ホッとしたような表情でベースを一周した鈴木。8回表にはクレイ・ホームズから決勝点となる犠牲フライを放ち、主力としての存在価値を示した。
メジャー2年目の今季は開幕前に左脇腹痛により離脱。侍ジャパンが戴冠を果たしたワールド・ベースボール・クラシックの辞退も余儀なくされる厳しい船出となる。その身体的な問題も影響してか、6月には20試合で打率.177(79打数14安打)、0本塁打と深刻なスランプにも陥り、球界で何かと話題となる「2年目のジンクス」に悩まされた感もあった。