リバプールはなぜ遠藤航の獲得に動いたのか?英メディアが説く“レッズの狙い”「エンドウは短期的な解決策」
リバプール移籍が決定的となっている遠藤。その契約の行方は現地でもサプライズ的な話題となった。(C)Getty Images
電撃的な名門加入が決定的となっている。日本代表MFの遠藤航だ。
現地8月16日、英衛星放送『Sky Sports』をはじめとする複数の海外メディアが、リバプールの遠藤獲得が決まったと一斉に報じた。いまだ正式発表はないが、17日にはシュツットガルトのセバスチャン・ヘーネス監督も「30歳になった彼に、プレミアリーグのリバプールに加入するチャンスが与えられた。これは彼の夢だった」と断言。同日には伊衛星放送『Sky Sports』のファブリツィオ・ロマーノ記者が、英国内でメディカルチェックを受ける当人の姿をすっぱ抜いていた。
もはや秒読み段階にあると言っていい遠藤の加入。ではなぜ、リバプールは白羽の矢を立てたのか。何よりも今夏の移籍市場で中盤の補強が急務となっていた状況が、大きなポイントとなったと言えよう。
今夏ファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソン、ジェームズ・ミルナー、ナビ・ケイタらが退団。新戦力としてドミニク・ソボスライとアレクシス・マクアリステルを獲得していたが、完全な補填には至っておらず。モイセス・カイセドとロメオ・ラビアという若手有望株を狙ったが、いずれも交渉が難航。その間に大枚を叩いたチェルシーにどちらも出し抜かれてしまっていた。
今季からチームに就いたドイツ人のヨルグ・シュマトケSDが主導となって、ブンデスリーガで顕著な成績を収めていたマルチロールの遠藤を1900万ユーロ(約30億円)で引き抜いた。