日本は「黄金期を迎えた」 韓国メディアがこぞって森保Jを称える理由は「無色無臭な」クリンスマン新体制への不満
久保らヨーロッパで確かな実績を残す若武者を中心に、連戦連勝を収める日本。そんなサムライブルーに韓国メディアは羨望の眼差しを向ける。(C)Getty Images
ドイツ、そしてトルコから4点をもぎ取って撃破した森保ジャパン。いずれも過渡期にある相手とはいえ、ヨーロッパの難敵から怒涛のゴールラッシュを決め込んだパフォーマンスは、チームの成長を感じさせた。
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充実のヨーロッパ遠征にあって、とりわけ圧巻だったのは、現地9月9日に行われたドイツ戦だ。直近5試合で1勝1分け3敗と苦心する大国が相手ではあったが、舞台は彼らの本拠地。「絶対に負けられない」と意気込むヨーロッパの雄に対して、サムライたちは球際で競り負けず、鮮やかな速攻を次々と得点に繋げた。日本がドイツから4点を奪うのは史上初。この4-1での快勝劇は、歴史的だった言えよう。
世界に衝撃を与えた日本の連勝は“永遠のライバル”の刺激となった。韓国メディアはユルゲン・クリンスマン監督の下で苦心が続く母国代表を引き合いに、連日のように日韓両代表の比較論を展開している。
韓国代表は現地6月13日に行われたサウジアラビア戦に1-0で勝利。新体制発足後6戦目にして初勝利を飾った。しかし、薄氷を踏むような内容に日刊紙『釜山日報』は、同代表について「決定力ではいまだ物足りない。ソン・フンミンに頼りきった単調な攻撃パターンばかりが目立つ」と指摘。そのうえで「クリンスマン号と森保一が率いる日本の上昇ムードは劇的なまでに違う」とし、こう続けている。
「主力選手たちを見れば、韓国もソン・フンミンやキム・ミンジェ、ファン・ヒチャンなど、個々の能力は日本には負けていない。にもかかわらず、試合結果や内容に極端な違いが生じているのはリーダーシップの欠如があるからだ。クリンスマンのチームは初勝利をあげたが、依然として無色、無臭な戦術に加え、不安なビルドアップ、組織的だった連携の不足など、解決すべき課題が山のようにある」