巨人CS出場絶望的 球界OBから指摘された「足りない部分」とは
ドラフト4位ルーキーの門脇は今季、存在感を示した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は9月26日に行われたDeNA戦(横浜)に0-1の完封負け。リーグトップの勝ち星を誇る好投手、東克樹の前に8回無失点と封じ込められ、DeNAとの差は「4」。CS出場は絶望的となった。
シーズンの大事な位置づけとなる試合にしてはあまりに寂しい光景が広がった。
【動画】巨人は26日の試合も0-1の完封負け、最後の打者となった丸はウェンデルケンの前に空振り三振に倒れた
打線は2回に1死満塁、3回も一死一、二塁のチャンスを作りながら、いずれも「あと一本」が出ない。シーズン通して苦しんだ決定力不足に苦しめられた。
先発の東は尻上がりに調子を上げ、6、7、8回は三者凡退に抑えられ敗戦モードが濃厚になった。
9回は2番手J・B・ウェンデルケンの前に先頭の岡本和が四球を選んで出塁、送りバントで一死二塁と一打同点のチャンスを作るも、秋広優人、丸佳浩が連続三振に倒れ、ゲームセット。2試合連続の0-1の完封負けは23年ぶり、今月に入って4度目の0-1負けとなり、これはプロ野球6度目のワーストタイ記録、球団としては史上初の屈辱となった。
残り4試合で3位のDeNAとは4差。27日のヤクルト戦にDeNAが勝つか引き分けるかで、2年連続のBクラスが確定するとあって、事実上の終戦といえる。
V奪回を至上命題として臨んだ2023シーズン、巨人には何が足りなかったのか。球界内からも様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は27日に自身のYouTubeチャンネルを更新。各球団の戦いぶりを振り返る企画の中で巨人の課題についても触れている。
高木氏は2試合連続完封負け、またシーズン通して強さを発揮できなかったチームについて、「走力と危機管理能力が足りない」と指摘。