ドジャース、後払いだけで驚異の1247億円超え 大谷翔平らを引き抜いた“異次元の大補強”を可能にした背景とは?
大谷を筆頭に驚異的な後払い契約を成立させているドジャース。そのメガディールを成り立たせている背景とは?(C)Getty Images
歴史的な大型補強に驚きを禁じえない。今オフに展開されるドジャースのそれだ。
球団史上8度目のワールドシリーズ制覇に烈火の如く資金を費やしている。昨年12月9日(現地時間)に大谷翔平と10年総額7億ドル(約1015億円)の超巨額契約を成立させたドジャースは、レイズからトレードで獲得していたタイラー・グラスノーとも5年1億3500万ドル(約195億7500万円)で新契約を締結。この時点で、他球団を圧倒する補強費を投じていた。
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ただ、本気になった西海岸の名門は止まらない。同21日にはポスティングでメジャー移籍を狙っていた山本由伸を12年総額3億2500万ドル(約471億2500万円)で獲得。そして、年が明けた今月7日に、複数球団による争奪戦が展開されたテオスカー・ヘルナンデスと1年2350万ドル(約34億円)の契約を成立させた。
新戦力を獲得する以前の現有戦力を見ても十分にスターは揃えていた。そこに大谷をはじめとする球界屈指のタレントを加えたドジャースは、まさに「野球界の銀河系軍団」(サッカーのレアル・マドリーの異名)と呼ぶにふさわしい。
今オフだけで総額12億2600万ドル(約1772億5000万円)を費やした名門の強化にあって、特筆すべきは、“後払い”規模の大きさだ。筆頭されるのは大谷とのそれ。プロスポーツ史上最高額となる契約のうち約97%にあたる6億8000万ドル(約994億円)が後払いという異例の支払い体型をとった。