国際的な声価が高まる日本人投手を羨望 韓国紙が嘆く母国球界の抱える「MLB投手0人」の実情「米国側の期待感が低下している」
MLBの舞台で多くの成功を収めている日本人投手たち。その安定した活躍を韓国メディアは羨んでいる(C)Getty Images
世界最高峰とされるメジャーリーグで日本人投手たちの目覚ましい活躍が続いている。
とりわけ今季は多くの投手が声価を高めている。山本由伸、今永昇太、千賀滉大、ダルビッシュ有、菊池雄星に加え、今季から挑戦している菅野智之も好投。さらに「投打二刀流」を続けてきた大谷翔平も6月16日のパドレス戦から投手として復帰。いまだ19イニングのスモールサンプルながら「世界屈指の投手」と称されるポテンシャルを存分に見せつけている。
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無論、挑戦した全員が好結果を残せたわけではない。鳴り物入りでドジャース入りを果たした佐々木朗希は右肩の怪我で離脱して再調整を余儀なくされた。さらにマイナーでのプレーが続いた末に契約解除となって日本球界復帰を決めた青柳晃洋や藤浪晋太郎のようなケースもある。しかし、国際市場での関心度合いを見ても、日本人投手への評価がかつてないほどに高まっているのは間違いない。
そうした情勢に隣国はどこか悲観的な反応を見せる。「MLBで韓国人投手が消えた」とセンセーショナルな見出しを打った記事を掲載した韓国の日刊紙『朝鮮日報』は、23年9月にマウンドに合ったリュ・ヒョンジンを最後に過去4年間にメジャーリーグで投げた投手がいないという国内の野球事情をクローズアップ。イ・ジョンフやキム・ヘソン、キム・ハソンなど多くの名手を生んでいる一方で、投手が成功できない背景を説いた。
同紙も日本人投手の成功を高く評価する。大谷や山本、千賀らの名前を挙げた上で「かつてライバルと見なされた日本も、今では我々の前にいる」と指摘。「過去10年に遡っても、MLBに進出した韓国人選手13人のうち、投手は3人だけ」と両国間の投手レベルの差を嘆いている。






