【検証】あれから5年経ち・・・2014年ドラフトは本当に「歴史的不作」だったのか?
2019年は不作!?
昨年のドラフト前に、球界関係者からはこんな声が聞かれました。
「今年のドラフトは不作だね・・・」。
大船渡高校・佐々木朗希、星稜高校・奥川恭伸、明治大・森下暢仁の「BIG3」が突出しており、他の指名候補に際立った選手が少ないというのです。
そういえば、5年前の2014年もドラフト前には同じように「今年は歴史的不作だ」との声が飛び交っていました。「ドラフトの評価は5年後に出る」は野球界の格言です。
あれから5年経過し、本当に「歴史的不作」だったのか。「答え合わせ」をしてみましょう。
【巨人が一本釣りした智弁学園・岡本が不動の4番に】
岡本は当時、甲子園を沸かせたスターでしたが、意外にも競合にはなりませんでした。当時の岡本のポジションは一塁手。「一塁なら、外国人選手で十分務まるから。やっぱり守れないとね・・・」。スカウト間の評判はそのようなものでしたが、「サードもレフトも十分務まる」と巨人のスカウトは判断したのです。
その結果、2018年には史上最年少で「3割30本100打点」をクリア。昨季も打率2割6分5厘、31本塁打、94打点の好成績を収め、巨人の5年ぶりリーグ優勝の立役者になりました。
もしもあの時、岡本を指名していなかったら、今頃巨人は・・・と想像すると、今後のチームの命運を左右する良きドラフトだったとも総括できます。
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