メジャー前哨戦「ASIスコットランド女子オープン」畑岡、渋野ら日本勢に大会直前インタビュー
渋野日向子
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Q.全英は一年前ということになりますが、今、イギリスでどんなお気持ちですか?
「一年ぶりに帰って来て凄い楽しみな気持ちと、初めてのリンクスなのでかなりハラハラした気持ちもあります」
Q.実際にラウンドしてみてリンクスはどんなイメージですか?
「あまりまだ風が強い中で練習が出来ていないので、どういう感じなのかというのを経験できていないんですけど、その中でもラフの長さだったり、グリーンの硬さだったり、バンカーも日本にない形状なのでかなり難しいなって思います」
Q.もちろんコロナ禍も含めて色んなプレッシャーの中でこちらに来ていると思うんですけど、まず今、期待や注目といったプレッシャーは感じていますか?
「特に感じてはいないですね。そういうプレッシャーは凄いだろうねって言われるんですけど、そんなに個人的には受けていなくて。自分自身が今まで通りの自分でいれたら良いのかなっていう思いはあるのでそこは特には考えていないです」
Q.コロナ禍という状況の中で考えが変わったなというのはありますか?
「日本で1試合した中で、ギャラリーさんというか応援して下さってる方が近くにいてくれるってどれだけ心強いことかっていうのを凄い実感したので、今回無観客ではあるんですけどテレビの前で応援してくれている方がたくさんいると思います。本当に応援してくれている人にテレビの前でも自分の良さが伝わると良いなっていう思いがあるので、そういうのを忘れずにやっていかないと、という想いになりました」
Q.その中で世界を目指していくっていうことを決心されたと思うんですけど、その辺りの心の動きはどのような感じだったのですか?
「日本でもやっていけたら良いなっていうのはあったんですけど、やっぱり全英で自分が世界に与えた影響がかなり大きかったんだろうなっていうのをこの1年間でかなり感じてきたので、世界のみんなを笑顔にさせたいというか、影響を与えたいっていう想いが日に日に強くなったので。日本だけだったら、世界の人には伝わらないなっていう思いから、やっぱり世界で戦いたいなっていうことを考えるようになりました」
Q.5大メジャー制覇という素晴らしい目標を掲げてらっしゃいますが、そこを目指すにはどんな取り組み、努力が必要になってくるでしょうか?
「今の自分では全くダメなので、総合的にやっぱり全部レベルを上げていかなきゃいけないですし、経験も必要だと思いますし。その中でも自分らしさを忘れないっていうのも大切だなっていう思いもあるので、自分らしさを忘れずにもっと成長していけたら良いんじゃないのかなって思います」
Q.自粛期間中、どのような取り組みをされていたのでしょうか?
「去年からずっと課題として言っていたのはアプローチに関してなので、アプローチを重点的にやっていたんですけど、コロナ禍で中々試合がない状態だったので、じゃあスイングもちょっと変えてみようか、あとトレーニングもちょっとキツくやってみようっていうことで。まぁ飛距離に関してもちょっと伸びたのかなぁという印象はあるので、そういうのを試合で出来たら良いなって思います」
Q.具体的にゴルフの面での取り組みの中で、ボール、またスイング、身体作りの中で何か変わったことはありますか?
「見ての通り去年より身体はちょっとゴツくなったのかなって。見ていてわかると思うんですけど。ゴルフに関しては、結果を出さないとわからないかなと思っているので。アプローチもバリエーションを増やしていっているので、去年こういうのやっていなかったよねっていうのを見てもらえたら良いなと思います。あと距離に関しても、やっぱりちょっと伸びたんじゃないのかなっていうのはテレビでは伝わりづらいかも知れないんですけど、自分の中でそれが再確認出来たら良いなとは思っています」
Q.スイングとしては特に、ここが変わったっていうのはありますか?
「一番はヘッドスピードを上げたいっていう思いがあったので、その中でやっぱり無駄な動きが今までのスイングの中にはあったので、そこを良い動きに変えるトレーニングをずっとしてきてはいたので。中々それを伝えるのは難しいんですけど、そこは自分の中でわかっていたら良いかなって思っています」
Q.スコットランドのこの試合、渋野選手にとって思いも一入だと思うんですけど、ここに来て感じたことは?
「やっぱり慣れない英語だったり、環境も日本とは違いますし、今までとは違いホテルとゴルフ場だけの行き来っていう状況、自分一人で何かもしないといけないっていう状況なので、その中でもキャディーとして来てくれたコーチが本当にありがたいです。自分らしさを忘れそうになることもあるんですけど、そこは忘れないようにやっていけたら良いかなって思います」
Q.改めましてコースの印象とコースについて教えてください
「まぁ、見ての通りかなり天気が良くて風もほぼない状態なので、中々リンクスっぽさをまだ見ていないんですけど、やっぱり日本にはないラフの長さ、フェアウェイの硬さ、グリーンも硬いですし、バンカーも違いますし、そういうところは中々日本では経験できないので、しっかり練習で慣れながらやっていけたら良いかなって思っています」
Q.今年の試合、あと何戦出場できるかっていうところですが、まずそれを踏まえて今の目標をお願いします
「今回も推薦なので本当に出させて頂いたことに感謝していますし、来週の全英も楽しみです。中々何試合出れるかもわからないですし、開催してくださるかもわからないので、その中でもやっぱり1試合1試合、大事に結果を残せていけたら良いなって思う中でも、自分らしさを忘れず、笑顔で出来たら良いなと思います」
Q.この大会に向けての意気込みを一言お願いします
「初めてのリンクスで、どうなるかもわからないですけど笑顔を忘れず、来たからには予選を通過して上位争い出来るように頑張りたいと思います」
Q.今、コロナ禍でスポーツも止まってしまっている状況ですので、日本の皆様に久しぶりの出場となる渋野選手からのエールをお願いします
「日本中、世界中が大変な状況な中で今回試合を開催して下さって出場できるので、その試合でしっかり結果を出して、みなさんの前で、テレビの前ですけど笑顔を届けられるように頑張って参ります!!」
河本結
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Q.まずはオハイオの試合、お疲れ様でした。良い結果があり、悔しかったこともあり、改めてお疲れはないですか?
「そうですね。精神的に凄く疲れていたので、土日は休養に当ててここに来ることができたので、今は充実しているんじゃないかなって思います」
Q.SNS上も含め、凄く切り返しの早い選手だなって思うんですけど、その辺りは?
「そうですね、クヨクヨしている時間がないですし。時差もあってその場所その場所に早く慣れないと良い成績、良いパフォーマンスは出せないなっていう風に感じているので、もうやってしまったことは忘れて切り替えていくのが、ここUSLPGAで戦うコツなのかなっていうのは感じています」
Q.ガラっと雰囲気が変わって、異国の地スコットランドですけど、まずはこのコースの印象を教えてください
「そうですね。コースの印象はやっぱり下が硬くて、グリーンのアンジュレーションも物凄い大きくて、正にゴルフの聖地だなっていう風な感じですね」
Q.この辺、一番気を付けたいっていう所は?
「う~ん、そうですね。気を付けることが多すぎて一つには絞れないんですけど・・・まずはやっぱり一つ一つのショット。ティーショットもセカンドショットもパッティングも。全てのショット一つ一つに集中して取り組んでいくことが一番大事なのかなって思います」
Q.新しいことの連続だと思うんですけど
「初めてイギリスの方に来たんですけど、英語がまたちょっとニュアンスが違って聞き取るのも凄い難しいですし、本当に寒いですし、違うゴルフ場だな、違う場所に来たなって思います」
Q.このコースについての意気込みを教えてください
「本当に初めてのコースなので、自分がどのようなプレーをできるかっていうのもまだわからないですし、本当にこれから探っていくところにいるので、まずは自分の精一杯のプレーが4日間できればいいなって思います」
Q.コロナ禍の中で色々なことをされていたと思いますが、一番何をしましたか?
「こういうコースに来て良い成績を出すにはしっかりマネジメントっていうのをやらなきゃっていう風に感じましたし、まぁオーストラリア(2連戦)での経験も含めて、そこで戦える準備っていうのがやっぱり必要だなって感じたので、ウェッジもローバウンスのものを用意したり、しっかりマネジメントも一から勉強してこういうコースでも戦えるゴルフスタイルを勉強したり、本当に良い準備をしてここに来れているんじゃないかなって思います」
Q.すぐ目の前の目標としてこの2週間、どのようなプレーをしたいですか?
「難しいですけど、オーストラリアのコースが凄く似ているので、そこでの経験が活きてくると思いますし、精神的にも自分のゴルフ的にも凄く大きく成長してこういうリンクスコースにも立って居られているので、そこは自信を持って4日間、決勝までプレーできるようにしたいなって思っています」