今年の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」はロングヒッター有利!? 米女子ゴルフのレジェンドが挙げる優勝候補はあの選手!
カリー・ウェブ
6月に入りシーズンもますます盛り上がりを見せる中、注目のメジャー第3戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が間もなく開幕する。日本勢からは米ツアー通算6勝のエース・畑岡奈紗、メジャー覇者の笹生優花と渋野日向子、今シーズン序盤から好調の古江彩佳、国内ツアーで今季すでに5勝の西郷真央の5選手が出場を予定。
この大一番を前に、WOWOW LPGA女子ゴルフツアー アンバサダーのカリー・ウェブにインタビューを実施。LPGA女子ゴルフツアー41勝、メジャー7勝という偉大な記録を持つレジェンドならではの視点から、今大会の見どころや注目選手について、たっぷりと語ってもらった。
【関連記事】新庄ハム 「職場放棄」行動で波紋 ささやかれる「負の連鎖」とは
Q.今シーズンここまでのLPGA女子ゴルフツアーの印象を聞かせてください
「すごく面白いシーズンだと思います。ネリー・コルダが怪我で欠場してからは、しばらくネリーとコ・ジンヨンの抜きつ抜かれつの攻防を見られなかったのは残念でしたが、全米女子オープンで復帰して、さっそく良いプレーを見せてくれていますしね。それに、オーストラリア人の私としては、コグニザント・ファウンダーズ・カップと全米女子オープンでのミンジ・リーの勝利はとても特別なものとなりました」
ネリー コルダ/(C)Getty Images
Q.ミンジ・リーは今季2勝していますが、彼女の強さについて教えてください
「全米女子オープンでのミンジの勝利には大興奮しました。私も2001年の同じコースで開催された全米女子オープンで勝っていますが、あのコースは彼女にとても合っていたと思います。彼女の強さはボールストライキング(より遠くへ正確にボールを飛ばし、グリーンに乗せる率)です。またスイングが非常にいいです。大きなミスもなかったですし、パットも素晴らしかったです。自信も高まってきているように感じるので、ネリーやコ・ジンヨンと世界ランキングのトップを争える存在と思っています」
Q.あなたも長い間トップの地位を保ってきました。トップで戦う選手たちがメンタルの強さを維持する秘訣はなんだと思いますか?
「自分に厳しすぎないこと。フラストレーションが溜まることがあっても、そこに囚われることなく次に進むことが重要です。またプレッシャーを楽しむ事も大切ですね。それができるとメンタルの強さを維持することができると思います」
ミンジ リー/(C)Getty Images
Q.メンタルの強い選手トップ3は?
「一番はコ・ジンヨンでしょうか。少なくともこの1年間、非常に安定したプレーを続けています。そして、ミンジ・リーやリディア・コもメンタルは強いと思います」
Q.KPMG全米女子プロゴルフ選手権では、どんな選手が活躍すると思いますか?
「メジャーには、あらゆるカテゴリーのトップ選手が出場していますが、パットの精度が鍵を握るので、いつもはパットの上手い選手が上位に上がってきますね。ただ、今年の会場となるコングレッショナルCCについて聞いたところからすると、ロングヒッターに有利となりそうです。レクシー・トンプソンのようなロングヒッターがリーダーボードのトップに上がってくる可能性は大いにあると思います」
レクシー・トンプソン/(C)Getty Images