「全米オープンテニス」車いす部門が開幕!グランドスラム3連覇を狙う小田凱人、6年ぶり優勝を目指す上地結衣のインタビューが到着
【上地結衣インタビュー】
――ウィンブルドンの後、現在までの状況を教えてください。
(ウィンブルドンのあと)一度日本に帰って、イギリスの大会にもう一度来ようかと思っていたんですけど、自分のプレーを見直していて、その中でしっかりと最後のグランドスラムの全米オープンに照準を合わせるために試合を出るのではなくて、日本で過ごすということを決断して、すごく久しぶりに夏の日本を味わいました。
――暑い中、調整したりトレーニングされたのですか?
そうですね。ほとんど外の練習だったので、暑さだったり、車いすのセッティングとかにも時間をかけたりとかして過ごしていました。日本にいる間に、パリ(五輪)まで1年切りました。正直、いろいろと試すにはちょっと遅いかなと思いつつも、やりたいと思ったことをやらずに1年を過ごすことは、結果が出たとしても出なかったとしても、納得がいかないだろうなと思ったので、やったほうが良いと思うことはすべてやって、パリを迎えたいなという気持ちで挑戦している途中です。
――言える範囲でどういうことを試されているのですか?
日本にいる間に国枝(慎吾)さんと話しをさせてもらったり、一緒にテニスをする機会もありました。その中で技術的なアドバイスをいただいたりしました。ウィンブルドンの時にも車いすに手を加えていたんですけど、あれからさらに違う形で試しているところではあります。
――理想の形に向けてどれぐらいの段階でしょうか。
理想の形というと正直まだ全然かなというところです。車いすに乗り込んでいる期間にしてもそうですし、トライしていることが本当に1日24時間じゃ足りないとはこのことかなっていうぐらい…。自分の年齢も重ねてきているので、体力にはもちろん自信はありますけど、ウィンブルドンの時のケガのこともあって、テニスがやりたいけどできないもどかしさだったりだとか、いろいろとやっぱり…。純粋にテニスの技術だけじゃなくて、その周りにあるラケットとか車いすとかの必要な要素に、この夏は目を向けていたと思います。すぐに結果には出ないかもしれないですけれども、自分の中で一つ一つ消化して、その先に自分が求めているプレーだったり、結果だったりが出てくれたらいいなというふうに思います。
――全米への意気込みをお聞かせください。
決勝まで駒を進めて、今の自分の現状でディーデ(デ・グロート)とどれぐらい戦えるのかというところはみたいと思いますけれど、その前に一つ一つの試合で自分のイメージしているようなプレー、挑戦しているプレーを出して勝ちを積み重ねていくというところがまず必要かなと。久しぶりの試合でもあるので、焦らずにまずは明日の試合にしっかりと準備したいなと思います。
「全米オープンテニス」
8/28(月)~9/11(月)
https://wod.wowow.co.jp/genre/122
【車いすテニス 主な配信予定】
9/6(水)(コート7 第4試合)車いす男子シングルス1回戦 S.ウッデ vs 小田凱人
9/6(水)(コート11 第2試合)車いす女子シングルス1回戦 D.マシューソン vs 上地結衣
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