「もっとできると思っていた」 球界OBが2024シーズン振り返り"喝入れ”選手について語る 「課題」も指摘
度会に関して、高木氏は「バットコントロールも素晴らしい」としながら、性格的な起伏も激しく「一喜一憂する」ところが気になったとした。
「もっとできると思っていたんだけど」と、さらなる爆発を期待した。
ルーキーイヤーとなった今季は開幕スタメンをもぎ取ると、セ・リーグ新人では初となる開幕戦から2試合連続でアーチをかけるなど、ド派手な活躍で一躍、時の人となった。
交流戦でも球団の新人記録を更新する6試合連続適時打を放つなど非凡な才能を発揮。しかしマークが厳しくなった後半戦以降、段々と調子を落とし、その間に桑原将志、梶原昂希らがポジションを固めていった。75試合で打率.255、3本塁打、24打点。
高木氏も度会に関して「ファンの気持ちをわしづかみにした」と天性の華があることを認めながらも「いいものはあるんだけど、それが出しきれていない」と見る。
打撃に関しては、「大丈夫、天性のものがある」と”及第点”を与えながら、守備に関して「気にしすぎ 小さくなりすぎ 勝とうと思っている」と試合でも凡ミスが目立ったことを指摘。そのミスを「深く考えすぎるところがある」として、「もう少し鈍感力があってもいいかなと」と、一喜一憂しないことも大事とした。
プロの世界においては143試合、コンスタントに成績を残すことも求められる。
「やったときとやらないときの差が激しすぎる」と高木氏。鮮烈な印象を残すときもありながら、パフォーマンスにムラがあったことで来季、飛躍のポイントには「平坦な選手 とびぬけなくていいから そういう気持ちを強く持ってやると安定すると思うけどね」と古巣の後輩でもある若きスラッガーにエールを送った。
動画内では、阪神・佐藤輝明、広島・坂倉将吾など、ほかの飛躍を期待する選手についても語っている。
度会においては初年度の反省を生かして、来年度の目標に首位打者を掲げるなど志の高さを示している。非凡な才能は知られるところとあって、いかに上積みを図れるか。球界屈指の外野手の布陣を誇るDeNAのポジション争いが来季も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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