いよいよ開幕目前! 開幕投手未発表の球団それぞれの「事情」「思惑」とは
■オリックス:大黒柱が抜け、若い2人が候補に
オリックスは山本由伸のメジャー移籍、山崎福也のFA行使→日本ハム入りで先発陣が様変わりしそうだ。
その中で開幕投手の最有力と目されるのが宮城大弥だろう。昨季まで3年連続2ケタ勝利&規定投球回到達と、高卒5年目ですでに大黒柱の雰囲気を漂わせている。ここまでの調整も順調で、実戦3試合すべて無失点&四死球ゼロ。侍ジャパン強化試合でも好投を見せた。
対抗馬は山下舜平大。昨季はプロ初登板を開幕投手として迎え、9勝&防御率1.61で新人王に輝いた。最速160キロを誇る大型右腕は、宮城の1学年下で21歳。オリックスは昨年も直前まで中島聡監督が開幕投手を明言せず。今やリーグ3連覇の名将だけに、作戦面を考えて、ベールをしくことは考えられる。いずれにせよ、若き力がリーグ4連覇に向けた初陣を飾るはずだ。
■西武:「楽天キラー」今井が濃厚
西武は未発表で来ているものの、今井達也が開幕投手を担うのが濃厚。正式に決まれば自身初の栄誉となる。
昨季まで3年連続開幕投手を務めた高橋光成が有力と目されていたが、春季キャンプ中に右肩痛を発症。調整が遅れ、実戦登板が16日の2軍開幕戦にずれ込んでいる。これにより、開幕投手のプランが事実上無くなった。
対する今井は7年目の昨季に初の2ケタ勝利を記録。HQS率(7回自責点2以下)がリーグトップの73.7%と、好調時は手が付けられない投球を見せている。また、楽天キラーとして知られ、2021年から9連勝中。実績と相性で文句なしの人選だ。
以上が未決定の4球団の状況だが、それぞれの背景は異なれど、シーズン通しての戦いを見据えた上でも大事な位置づけとなる開幕投手の座。引き続き動向を追いたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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