大谷翔平への“報復死球”が残した課題 「当てるのは絶対にダメ」元阪神スアレスを巡る論争【ドジャース回顧録 vol.4】

タグ: , , , 2025/12/29

大谷への死球で退場を命じられたスアレス(C)Getty Images

 2025年シーズンを振り返る上で、大谷翔平を直撃した“報復死球騒動”は避けて通れない出来事だろう。故意か偶然か。その議論は、暗黙のルール、選手保護、興行価値にまで広がっていった。あの6月の4連戦で起きた一連の出来事は、今も球界に問いを投げかけている。

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 発端は、現地時間6月16日から始まったドジャースとパドレスの4連戦だ。両軍合わせて8つの死球が記録される荒れ模様となり、第4戦ではフェルナンド・タティスJr.への死球を巡って両指揮官が衝突、退場者まで出る遺恨シリーズへと発展した。

 その渦中で、大谷も“標的”となり、4試合で2度の死球を受けた。とりわけフォーカスされたのが最終戦だ。9回裏に守護神ロベルト・スアレスの100マイル(約160キロ超)の速球が右肩付近を直撃。大谷が顔をしかめるシーンは、多くの議論を呼ぶことになった。

 試合後のコメントも因縁を深めた。デーブ・ロバーツ監督は「カウント3–0から右投手が左打者に当てる。間違いなく意図的だ」と指摘。一方、パドレスのマイク・シルト監督は「故意かどうかはともかく、もう十分だ」と語り、双方の主張は平行線をたどった。

 この出来事は米メディアでも大きく取り上げられ、批判の矛先はスアレスにも向かった。米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は、『MLB Network』の番組で「スアレスは試合直後のコメントを拒否した。つまりあれは『わざとだった』ということだろう」と指摘したうえで、次のように語気を強めた。

「ただ、嘘をつくよりはコメント拒否した方がマシだと私は思っている。誰もが分かっているはずだ。彼が“やった”ということはね。結局は目には目を歯には歯をということなんだろう。ただ、オオタニに当てるのは絶対にダメだ」

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