角田裕毅はなぜ表彰台も見える好位置に? 残留にも望みを繋いだ25歳の“変化”「マシンに加えた変更が間違いなく役立ってる」
レッドブル陣営も絶賛
それでも、決して最高とは言い難いコンディションを味方につけたのは、「走りのスタイルを変えた」とも語っていた角田の技術によるところが大きいと言えよう。F1公式のフラッシュインタビューでは、「ロングランへの手応えが少し出てきた。今は希望が自信に変わっている」と自身の胸中を正直に語っている。
「マシンに加えた変更が間違いなく役立っている。FP2ではドライビングスタイルやマシンのセッティングを変更しただけだったけど、かなりポジティブな結果を得られていたんだ。もちろん、僕にとってまだまだ理想のレベルには達していない。だから、明日も(今日の)再現しながら、走りのクオリティも高めていかなきゃいけない。進歩をしながら順位も上げていく。それが僕らの目標だ」
無論、陣営は角田の成長に目を細める。ローラン・メキース代表は、F1公式のフラッシュインタビューで、「ユウキも良い仕事をしてくれた。彼にとって今のチームに来てから最高の予選だったし、今日のセッションは本当にうまくこなしてくれた」と称賛した。
決勝も混乱は必至の情勢だ。その中で「理想のクオリティやレベルには達していないけど、そこに近づきつつある」という角田には夢の表彰台到達の期待がかかる。仮にトップ3位内でのフィニッシュを果たせば、一部メディアで「今季限りでの退団が決定的」とも報じられた自らの去就動静が、「残留」に向けて動き出す可能性も出てくる。
果たして、角田は混乱のバクーで逆襲を見せるか。決勝の行方は今まで以上に興味深いものとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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