5位をなぜ抜かない? 角田裕毅との攻防を制したローソンが口にした“違和感”「僕はツノダがもっと早く追いつくと覚悟していた」

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 もっとも、この時に角田は後方から迫っていた7番手のランド・ノリス(マクラーレン)への警戒も強めていた。というのも、ドライバーズランキングで3位に属しているエースのマックス・フェルスタッペンに総合優勝の望みを繋ぐため、44ポイント差で同2位につけるマクラーレンの名手を上位に進ませるわけにはいかなったからだ。

 ゆえに角田は「僕ら2人(ローソンと角田)をオーバーテイクしていくリスクの方がとても大きかった。チームとしてはそういう状況(ノリスのポイント増加)は避けなきゃいけない」とローソンを追い抜いての順位上げを諦め、ノリスのブロックを優先した。

 角田の下した決断はローソンに“違和感”を感じさせていた。レース後に英メディア『PlanetF1』でニュージーランド人ドライバーは、「正直に言って、僕はツノダがもっと早く追いつくだろうと覚悟していた」と打ち明けている。

「ツノダだけじゃなくて今日のマックスを見ても、明らかに彼らはチームとして素晴らしいレースをした。マシンの状態も良さそうだった。だから、後ろにいたツノダが良い状態のミディアムタイヤで出てきたのを見た時には、これはあっという間に追いついてくるだろうと予想した。けど、今週末のセクター3は非常に強力だったと思う。あれは必要な位置だった」

 来シーズンのレッドブルグループ内でのシートも争う角田を振り切ったローソン。「エネルギーが尽きてイライラした。僕としては表彰台でフィニッシュしたいと思っていたが、(マシンに)それだけのスピードはなかったと思う」と告白する若武者にとって精いっぱいの5位だった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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