角田裕毅は“逆風”を跳ね返せるか 台頭するハジャーに打ち勝つ術を英メディアが提示「最高性能は下がるかもしれないが…」
同メディアは、今後のレッドブルのシートについて、「理想的にはツノダが結果を出すことが望まれている。彼はおそらく今シーズンを完走するだろうし、よほどの大失速がなければ彼のポジションが揺らぐことはない」と指摘。また、その一方では、「ただ、代替候補が少ない中で、ハジャーは有力な選択肢となっている」と見通すなど、ポテンシャルを高く評価する。
また、今季の成績のみならず、F1デビュー以前のパフォーマンスも振り返っており、2024年のアブダビ・ポストシーズンの内容に言及。角田、ハジャーがレッドブルのマシンで走行し、「タイム的にはハジャーの方が0.057秒だけ速かった。通常、テストタイムは鵜呑みにできないが、この日に関してはハジャーが実際に速かったことを反映していた」などと回想している。
20歳のスキルを絶賛する同メディアだが、早期でのハジャーの昇格はリスクもあると見込んでおり、「チームとしては、ツノダが成功することを心から願っており、現実的にもその可能性があると信じている」と説明。その上で、以下の様に記し、日本人ドライバーの巻き返しに期待を寄せている。
「そのためにはツノダがフェルスタッペンの真似をするのではなく、自分なりのアプローチでマシンの性能を最大限に引き出す必要がある。それにより理想的な最高性能は下がるかもしれないが、より安定して力を発揮できるようになるだろう」
元チームメイトである角田とハジャーの比較は、今後も繰り返されていくことは間違いないだろう。その中でも切磋琢磨していき、より高いレベルで激しく争う雄姿を見せてくれることを願うばかりだ。過酷なF1の世界においても、両者は十分にトップドライバーとしての資質は備えているのだから。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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