「イライラする…」角田裕毅が憤怒した“同士討ち” 無謀に攻めたローソンは反発し、衝突理由を主張「ユウキが押し込んできた」
角田と衝突した理由を問われたローソン。彼には彼なりの言い分があった(C)Getty Images
「決して越えてはいけない一線と敬意は常にある」
し烈な競争下で起きた“同士討ち”にレッドブルの角田裕毅も怒った。
現地時間9月7日、F1の今季第16戦となるイタリアGPの決勝がモンツァ・サーキットで行われ、前戦のオランダGPで8戦ぶりにポイントを獲得した角田は13位でフィニッシュ。2戦連続の入賞を逃した。
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ポイント獲得圏内を狙える好位置につけていた角田だったが、予期せぬアクシデントに見舞われた。9番グリッドでスタートした25歳は、27週目に、古巣であるレーシングブルズに所属するリアム・ローソンと互いに抜き合いになる激しい攻防を展開した。
姉妹チーム同士のデッドヒートとなった中で、30週目に“事件”は起きる。角田を後方から追っていたローソンが角田と3度も接触。これによって後者のマシンは右側のフロアに損傷。ダウンフォースレベルが低下。その影響でペースが上がらずに順位も落ち、入賞を逃す形となった。
レッドブル系列のいわば“同僚”の攻めに怒り心頭なのは角田だ。担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏への無線で「あいつは一体何をやってんだ。馬鹿だ」と怒声を発した25歳は、決勝後に応じたF1公式サイトのインタビューでも「正直、めっちゃイライラするよ、ローソンからのめっちゃ余計な動きに。(自分は)ポイントを争っていたのに」と、前日の公式予選1回目(Q1)で最下位の20番手で敗退し、ポイント獲得の可能性が低いと見られたローソンの無謀とも言える走行に断じた。
「最初のスティントはまあまあだったけど、2番目のスティントではポイント争いにも入っていないヤツに気を取られた。あれでかなりのダメージを受けたんだ。前回のレースでも一貫してそうだったし、最近も接触事故を起こしていた彼が攻撃的なドライバーなのは知ってる。まぁ……それ自体は悪いことではないと思う。
もし、彼もポイントを争う状況にいたら僕も今回のことは理解できるところがある。姉妹チームとはいえ、僕らは敵同士で、特に今の僕は世界で最も激しい競争の中にいる。だけど同時に、決して越えてはいけない一線と敬意は常にある」






