角田裕毅のレッドブル残留は過酷に “同僚”フェルスタッペンとの間に生じる言い訳できぬ「185」の差「数字は嘘をつかない」
信頼するメキース代表との間で環境も整備されつつある角田(C)Getty Images
F1でし烈な戦いを余儀なくされているレッドブルの角田裕毅。今年3月27日の昇格以来、苦戦が続いている25歳の日本人に対する評価は、日を追うごとにシビアなものとなっている。
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現地時間9月7日に行われたF1第16戦イタリアGP決勝で角田は13位でフィニッシュ。姉妹チーム・レーシングブルズのリアム・ローソンとの“同士討ち”によるマシンダメージが影響し、ライバルとの差は開く形となった。
来季に向けた各チームのドライバーラインナップも大きな話題となる中、今季で契約満了を迎える角田の去就問題も過熱。低迷から浮上の兆しが見えない現状では、本人の目標とする「レッドブル残留」に対するチームの意向も不透明なままとなっている。
当然、周囲の“逆風”は強まっている。米専門メディア『Motorsport.com』は「ユウキ・ツノダの置かれた状況は厳しくなり始めている。誰もがこの気さくな日本人ドライバーを気に入っているが、数字は嘘をつかない」と指摘。昇格以降の14戦で、エースドライバーのマックス・フェルスタッペンが194ポイントを獲得している傍らで、9ポイントと低迷するパフォーマンスを糾弾した。
同メディアは、人間味に溢れたキャラクターと類まれなポテンシャルを「飛び級で挑戦したF2では3位という実績を残し、その潜在能力を示していた」と評価。「レーサーとしても、人間としても、ツノダはF1にとって財産である」と惜しみつつも、言い訳の効かない不振を強調した。
「新たな代表となったローラン・メキースは、ツノダとフェルスタッペンを平等に扱い、最新パーツを与えるなど精神的支えにもなっている。ただ、それはすぐに成績が上がらなければ、言い訳がなくなることも意味している。ツノダは早急にその事実を理解する必要がある。なぜなら、環境が整えられた中でレッドブルに留まるのに十分な結果を出せなければ、彼のF1キャリアは、本人が望むよりも早く終わってしまうかもしれないからだ」






