F122戦21勝の伝説マシンで“秘蔵特訓” 角田裕毅へ高まるレッドブルの期待に英紙も関心「この経験は計り知れないほど貴重だ」

レッドブルのメカニックたちと連携を深めながら、自信を持とうと奔走している角田。(C)Getty Images
マイアミでの浮上に向け、レッドブルの角田裕毅は準備に余念がない。現地時間4月23日には、チームの本拠地でもある英国のシルバーストン・サーキットでプライベートテストを実施した。
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日本グランプリ(GP)を目前にした去る3月27日にレッドブルへ緊急昇格した角田。昇格後3戦は、鈴鹿での“凱旋GP”も含めて12位、9位、リタイアという成績を記録。エースドライバーであるマックス・フェルスタッペンに肉薄する好レースを披露する場面もあったが、シビアな目線を向ける周囲を納得させるだけの結果を出せたとは言い難い。
レッドブルに属したセカンドドライバーが苦心した“操作困難”のマシン『RB21』に馴染む時間の少なさは否めなかった。実際、角田本人もサウジアラビアGP期間中に「プッシュしようとすると予測できないことが起きる。だから1周をうまくまとめるのがかなり難しい」と漏らした。
そうしたマシン操縦に慣れるために、角田、そしてレッドブルはあらゆる策を凝らす。23日のプライベートテストでは、フェルスタッペンが愛用し、22戦中21勝を挙げた“史上最強のマシン”「RB19」を駆った特訓を慣行。角田は伝統のコースで、しっかりとしたコーナリングと加速を見せた。