復調の兆しを見せる角田裕毅がF1戦線に「生き残るシナリオ」は? フェルスタッペンと築く“相棒関係”が焦点に
来季はパワーユニットがホンダからフォードと提携したレッドブル自社開発の仕様になる。性能は未知数で、仮にパワー面での苦戦が続くとしたら、セットアップの傾向が似通っているセカンドドライバーを起用した方がマシンの弱点を見つけやすくなる。ラルフ・シューマッハー氏が角田の続投に対する可能性に言及するのはこの点が考えられる。
レッドブルは10月末のメキシコシティーGPごろがセカンドドライバーの決定時期としていたが、クリスチャン・ホーナー前代表の更迭で後任に起用されたローラン・メキース代表は「急がない」ともう少し熟慮する時間が必要との見解を示している。メキース氏の前職は古巣レーシングブルズのチーム代表で角田の長所も短所も知り抜いており、レッドブルに必要な存在とみていてもおかしくない。
せっかく手にしたセカンドドライバーの座を死守するには、フェルスタッペンから「また一緒に組みたい」と同意を得られるかどうかに尽きる。来季にマシンのパフォーマンスが足りないと判断されれば、フェルスタッペンは愛想を尽かして27年に他チームに移籍してしまう恐れがある。だからこそ、角田がフェルスタッペンをレース中に背後でアシストできるくらいの力を持つ「糟糠の相棒」になれば、逆転残留もあり得る。
まずは次戦シンガポールGP(10月5日決勝)で、上位に入って難敵マクラーレン勢の攻勢を阻むことが求められる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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