角田裕毅が”リミット”迫る10月の戦いへ ローソンも正念場と母国メディア強調「残された時間はわずか」
角田は残された時間で結果を残せるか(C)Getty Images
2025年のF1シーズンは残り7戦となり、10月5日にはシンガポールGPの決勝が控える。レッドブルグループに所属するドライバーにとって、一際、大きな意味を持つレースになると海外メディアが注目。オーストラリア放送局『FOX SPORTS AUSTRALIA』は、レッドブルの角田裕毅、レーシングブルズのリアム・ローソン、それぞれの去就に関わるグランプリであると見通している。
来季、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの残留が確定しており、姉妹チームにあたるレーシングブルズと合わせ、3つのシートが今後決定となる。ルーキーながらレーシングブルズで表彰台も経験した、アイザック・ハジャーの昇格を有力視されているものの、グループ顧問のヘルムート・マルコ氏ら首脳陣は、「10月末」に来季陣容を決定する意向を示した。育成組織に属し今季はF2などに参戦している有望株、アービッド・リンドブラッドも含め、2026年の“3枠”を4人が争う様相となっている。
『FOX SPORTS AUSTRALIA』ではシンガポールGPを前に、公式サイト上での特集記事において、角田、ローソンの前回レースを振り返るとともに、この先のシート争いを展望。来季、角田のレーシングブルズ復帰のパターンもあり得ると見込む一方で、「リンドブラッドがハジャーのシートを引き継いだ場合、ローソンかツノダのどちらかは、ほとんど埋まってしまったドライバー市場に放り出される」などと綴っている。
ともに満足な結果を残せずにシーズンを送って来た中で、前回のアゼルバイジャンGPではローソンが5位、角田が6位でフィニッシュ。いずれも今季最高リザルトを残す結果となり、同メディアは、「ツノダが『良い週末』なら、ローソンは『最高の週末』だった」と評価。10月に入りシート決定の“リミット”が迫っているとして、今月開催のレースを含めたシーズン終盤での結果が、「2人のキャリアを左右するだろう」とも指摘する。






