「全く改善されなかった」無念さ滲む角田裕毅…お先真っ暗の状況に英メディアが“更迭論”を提唱「ツノダの代役はすでに決定」
モナコGPに続き、スペインでも結果を残せなかった角田。(C)Getty Images
「ペースはまぁまぁ良かった。でも、僕が目指しているペースではなかったし、チームが目指しているものでも明らかになかった。全く改善されなかった」
現地時間6月1日にF1の今季第9戦となるスペインGPの決勝後、レッドブルの角田裕毅は、F1公式チャンネルのインタビューで無念さをにじませた。やりきれない表情は彼の苦しい現状を物語るようだった。
【動画】フェルスタッペンに迫った好レース 角田裕毅の快進撃を見る
前日の公式予選でQ1敗退とタイムを伸ばしきれず、決勝をまさかの最下位で迎えた角田。灼熱のバルセロナでの巻き返しが期待されたが、本人が「現実的には厳しい」と語ったようにピットレーンスタートとなり、なかなか思うように順位を上げられず……。結局、完走17台中13位とポイント圏外でフィニッシュ。優勝したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とは大きく水を空けられる結果となった。
モナコGPから雪辱を誓ったスペインGP。しかし、フリー走行(FP)の段階から操作困難とされるマシン「RB21」のパフォーマンスが一向に上がらず、角田も「正直、自分がなぜ遅いのかが、まったくわからない」と頭を悩ませる事態となっていた。
とはいえ、レッドブル昇格から7戦で不安定な戦いが続く角田。その深刻な状態を受け、高まっているのは更迭論だ。今季2戦となる中国GP直後に、昇格して間もないリアム・ローソン(現レーシングブルズ)と電撃的なシート交代をした25歳だけに、ふたたび交代となれば、F1界に衝撃が走るのは想像に難くない。
それでも何よりも「結果」を求める常勝軍団だけに、明らかに精彩を欠く内容には厳しい意見が飛ぶ。英スポーツメディア『Give Me Sport』は「ユウキ・ツノダの代役はすでに決定」と大々的に報道。姉妹チームのレーシングブルズで好調を維持するルーキー、アイザック・ハジャーの名を挙げ、角田の今季中の更迭を予測した。
「この先もツノダがポイント圏外でフィニッシュし続けた場合、レッドブルは再びドライバー交代という賭けに出る可能性を否定できない。もう一人のルーキー、アイザック・ハジャーは今シーズンここまでジュニアチームで非常に印象的な活躍を見せており、グリッド上でも屈指のマシンと言えるマシンでチャンスをつかむ可能性がある」






