俊英ハジャーと角田裕毅の電撃交代は「キャリアを破壊しかねない」 英解説がレッドブルの“2番手問題”を糾弾「拒否すべき」
レッドブルの姉妹チームで好調を維持するハジャー。(C)Getty Images
F1の超名門レッドブルは、エースドライバーを支えるセカンドドライバー問題に苦悩。何よりも欲しているポイントの喪失を繰り返している。
エースであるマックス・フェルスタッペンの地位は安泰だ。4年連続チャンピオンという実績は、今季成績は3位とやや低調ながら揺らぐものではない。一方でレッドブルは2番手を安定させられずにいる。
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昨季限りでセルジオ・ペレスとの契約を打ち切ったチームは、今季から23歳の若武者リアム・ローソンを迎えたが、成績不振を理由にわずか2戦で更迭。第3戦の日本GPから昇格した角田裕毅も期待された結果を残せていない。
そうした現状から必然的に新たなドライバー抜擢の可能性が浮上し、早くも角田の地位は揺らぎつつある。もっとも、レッドブルが採用しているマシンは、長年にわたり「レッドブルのマシンはフェルスタッペンのドライビングスタイルに特化して設計されている」と指摘される“特異性”を持つ。ゆえに他チームで優秀な働きを見せてきたドライバーでさえも苦労を強いられている。
ゆえに新たなドライバーとしてレッドブルに行くのは、「得策ではない」という声も小さくない。英衛星放送『Sky Sports』の解説を務めるサイモン・ランスビー氏は、角田とのシート交代の可能性が囁かれる姉妹チームのレーシングブルズの俊英アイザック・ハジャーについて「もし自分がハジャーだったら、『ノー、ノー、ノー! 絶対に嫌だ』って言うね」と断言。“エース贔屓”が続く不安定なチームに向かうよりも、他チームで声価を高めるべきという考えを示した。
「ハジャーはあのチームからは今すぐ逃げるべきだ。なぜ自分のキャリアを破壊しかねない場所に飛び込まなきゃいけないんだ? 今までだって何人ものキャリアを潰してきたじゃないか。もちろんアレックス・アルボンやピエール・ガスリーのようにある程度の復活を見せた例もあるが、それ以外は……、わかるだろ?」






