夏の甲子園優勝校はどこだ 本命は横浜 対抗は健大高崎 意外な学校の上位進出も
左右二枚看板を擁す横浜の力は確かだ(C)産経新聞社
歴史的な酷暑の中、今年も熱戦が展開されています。
甲子園球場で開催中の第107回全国高等学校野球選手権大会です。暑さ対策として「朝夕2部制」を開幕からの6日間に拡大するなど、時代に合わせて大会運営もアップデート。大会期間中は猛暑の中での運営面も含めて、SNS上では様々な意見が交わされるなど、高校野球が日本人にとって思い入れの強いコンテンツであることが伝わってきます。
【画像・高校生編】押さえておきたい「2025ドラフトの目玉」たちを厳選! 注目選手の写真&寸評を一挙紹介
それではズバリ、栄冠はどのチームに輝くのか。
現地で取材を続ける、甲子園取材歴の長いライターに聞いてみました。
◆ ◆ ◆
本命は今春選抜王者の横浜です。春は「横浜1強」を目標に掲げ、有言実行しましたが、今大会も実力的には頭一つ抜けています。
夏に優勝する絶対条件が、エース級の投手を2枚以上、備えていること。猛暑の中、一昔前のように先発完投型の絶対的エースが一人で投げ抜くのは、もはや不可能です。その点、横浜は最速146キロを誇るプロ注目のエース左腕・奥村頼人(3年)に最速152キロの2年生右腕・織田翔希と左右二枚看板を擁している。他校にとっては羨ましい布陣でしょう。
その奥村は打っても4番で、神奈川大会では準決勝、決勝で計3本塁打と異次元の勝負強さを見せてきました。3番の主将・阿部葉太(3年)は進学のようですが、高校球界屈指の強打者。レギュラー陣は小技が利く俊足揃いです。神奈川大会で苦しい戦いを経験している点も、プラスに働くでしょう。
対抗は健大高崎。こちらもハイレベルな投手力が売りです。最速158キロのドラフト1位候補・石垣元気(3年)を筆頭にトミー・ジョン手術から復活したサウスポー・佐藤龍月(3年)、安定性に優れる下重賢慎(3年)とエース格が3人揃っている。打線も切れ目なく、選抜大会の準決勝で敗れた横浜へのリベンジを誰もが望んでいます。再戦となれば、熱戦は必至です。






