手練れクルーが一体なぜ? ミスにミスが重なる絶望 角田裕毅に追い打ちをかけた陣営の“失態”「何もかも全然上手くいかない」

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 手練れの集うクルーによる初歩的なミスよって再び10秒のペナルティを取られた角田は、万事休す。終盤の51周目には全車中で最速ラップをマークしたが、すでに17番手まで後退。16番手から表彰台(3位)に立った同僚マックス・フェルスタッペンとは真逆で、巻き返しの望みは絶たれていた。

 単純計算ながら仮に計20秒のタイムペナルティがなければ、ポイント圏内の7位にフィニッシュも可能だった。それだけに角田もどこかやりきれない。決勝後のF1公式のフラッシュインタビューに応じた際には「自分にとって厳しい週末だった」とポツリ。そして、「まだ諦めない」と言葉を振り絞りながらも、“本音”にも似た想いを漏らしている。

「本当に残念。何もかも全然上手くいかなかった。むしろ、何かがうまくいっても、別の何かで失敗する感じ……。本当に最悪の週末の一つだ。正直に言えば、理由はよくわからない。だけど、全体的にグリップが不足していた」

 マシン調整を含めて陣営への鬱憤は募るばかりだ。一方でレッドブルのローラン・メキース代表は「ユウキは接触のペナルティでタイムを失い、さらに我々のミスで再びタイムを失ってしまった。思い通りにいかないのは残念だ」と弁明。「最後のスティントは力強かったし、あの2つのペナルティがなければ、ポイント争いに加わっていた。ラスベガスではもう少し静かな週末になれば良いんだけど……」と言葉を濁した。

 来季の去就がいまだ不透明の角田。レッドブルはドライバー構想の公表を第23戦のカタールGP以降まで延期しており、今後も結果を求められる立場は変わらないが、果たしてどこまでアピールを続けられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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