王者フィゲロアに完勝で世界奪還! 名手フルトンの際立つ巧者ぶりを米メディアが称賛「全ての脅威を縛りつけた」
見どころがあったわけではない。しかし、王者に付け入る隙を与えなかったフルトンの試合巧者ぶりには、現地メディアも称賛を寄せる。米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』は「公平に言えば、泥仕合にしたのはフルトンではなくフィゲロアだった」とリーチの差を活かさずに、近距離戦に持ち込んだ王者の“過ち”を糾弾。一方で相手をいなし続けた挑戦者のパフォーマンスを、次のように称えた。
「フルトンがしなかったのは、試合を強引に押し進めようとしなかったことだ。彼はその代わりに、フィゲロアの腕を止め、脅威となるものはすべて縛りつけ、とにかく隙が現れるのを待った。そして隙を見つけると、フルトンは質の高いアッパーカットを繰り出した」
王者の出方を見極め、確実に勝利を手繰り寄せた。将来的にフェザー級への階級上げが予想されている井上の動向次第ではあるが、フルトンとのリマッチの機会が訪れるかは注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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