「ル・マン以上に意味深いレースは存在しない」フォードがWEC最高峰クラスへの参戦を表明 モータースポーツの勢力図にも影響が出るか

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 世界選手権をみるとフォードが目指す同じ領域を戦うのがトヨタだ。WEC、WRC、WR2Cに参戦しており、電動車のフォーミュラE世界選手権にはエントリーしていない。F1についても昨年終盤に、ハースとの提携を発表。人材交流や技術供与を行い、1月にはF2に参戦するトヨタ系ドライバーの宮田莉朋がスペイン・ヘレスで行われたハースの旧型車をテストドライブした。

 モータースポーツはフル電動車よりもハイブリッドエンジン車両がトレンド的には優勢で、電動車のフォーミュラEについてもアウディ、メルセデス、BMWが相次いでワークス活動から撤退した。フォードもトヨタと同様にフォーミュラEの世界には足を踏み入れなかったが、栄光のル・マンだけは思い入れがあったもよう。

 特に1966年から4連覇した実績があり、75、80年にもフォードエンジンを搭載した車両が総合優勝を果たしている。2016年からは下部カテゴリーのLM―GTEクラスに挑戦していた。米国のNASCAR、インディカーを含めてフォードがワークス体制で参入するとそのシリーズが大いに盛り上がるとされており、モータースポーツの勢力図にも影響が出そうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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