ジャッジの“MVP当確視”に異論 米記者が捕手として60発の価値を訴え「今年の野球界でローリー以上に価値のある人物はいない」
米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、「単純に統計だけを見れば、ジャッジを超える選手はいない」とした上で「しかし、彼は2025年のMVPになるべきではない。この賞は、想像をはるかに超え、捕手が到達したことのない場所にまで到達し、歴史的なシーズンを送ったローリーに与えられるべきだ」と強調。“野球の神様”ベーブ・ルースと並ぶ、60本塁打を放った名捕手の価値を訴えた。
ナイチンゲール記者は、今季に24年ぶりの地区優勝を飾ったマリナーズの成績面も評価。「マリナーズがプレーオフ進出すらも逃していたら、ジャッジが圧倒的な候補だった。しかし、ローリーはマリナーズをワールドシリーズ優勝の脅威になるまでに押し上げた」と主張し、28歳がチームにもたらした影響力がジャッジを上回っていると“異論”を唱えている。
「今年の野球界でローリー以上に価値のある人物はいない。野球界で最も要求の厳しいポジションを担い、毎日貴重な練習時間を投手ミーティングに費やさなければならないにもかかわらず、彼は125打点に加え、60本塁打も打った。さらに彼にはクラブハウス内でのリーダーシップや、ゴールドグラブ賞受賞した守備力、そして投手陣の力を最大限に引き出す能力がある。もしも、ローリーがヤンキースの捕手で、ジャッジがマリナーズの右翼手だったなら、私たちはこんな議論をしているだろうか」
単純な数字比較ならジャッジに票が偏りそうだが、果たして、投票権を持つ記者たちは、いかなる答えを出すのか。その行方はさまざまな論争を巻き起こしそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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