岩村明憲氏が楽天キャンプで感じた”変化” 石井監督は「集大成の覚悟」浅村は「充実したキャンプを送れている」
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昨年は、田中将大投手(34)や則本昂大投手(32)、松井裕樹投手(27)など球界トップクラスの投手陣を要し、優勝候補の一角に挙げられながらも4位という結果に終わった楽天。オフシーズンにはトレードで中日から阿部寿樹内野手(33)を獲得するなど、戦力アップに動いている。
そんな楽天を、現役時代に東京ヤクルトスワローズや東北楽天イーグルス、メジャーリーグのタンパベイ・レイズなどで活躍し、現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団社長兼監督として活動している岩村明憲氏が視察した。
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同氏は、Aランク復活に燃える楽天のチーム練習と、前日に視察したヤクルトの練習を比較し、「今のヤクルトと楽天の雰囲気の違いもある。空気感。楽天が悪い訳じゃなくて、楽天には楽天のカラーがある。楽天の方はバッティングピッチャーが傾斜を使ってやっていた。それも一つの工夫だし」と、ヤクルトとは違った雰囲気の良さを感じたという。
首脳陣たちと話した岩村氏は、「(石井監督は)打順もポジションも複数制、シャッフルもありで、いろんなことに挑戦したいと言っていた」と、固定せずに複数のポジションや打順を回していく石井監督の案を明かした。そうした石井監督の構想について、「既存の選手と、新外国人選手、ドラフトで獲得した選手、あとは阿部選手も新しい風を入れるようになるだろうし。(石井監督から)集大成を見せる覚悟を感じた」という。
監督としては3年契約の最終年を迎える今年、昨季まではGM兼監督という立場だったが、今季からは監督業に専念する石井監督について、岩村氏は「去年の成績は1番悔しい思いをしてるので、なんとか巻き返そうとしてる。おっとりそうに見える性格に見えて、内に秘めた勝ち気な部分を感じた。昔一緒にやってた間柄なだけに、そういう悔しさも伝わってきた」と、近くで見てきたからこそ分かる”盟友”の覚悟を感じた様子。