どうする、どうなる――8年目の中日・根尾昂 背番号30で挑んだ1年が映す“最後のサバイバル”
チームを預かる井上一樹監督は、根尾について「しけたマッチに一生懸命火をつけてあげる段階にきているのかな」と言及。額面通りに受け取ると、もう後がないという認識か。抜群の知名度を持ち、数少ない全国区の選手だが、一方で数字だけ見れば厳しいコメントが出ても仕方がない状況。なりふり構わず結果を出すことが求められる。
現実的には中継ぎのひと枠、しかも最後の「1」枠を取りに行くことになるだろう。イメージは今季までチームメイトだった祖父江大輔氏のポジションか。どんな過酷な状況でも投げないといけないし、チーム戦略上ファームに落とされやすい立場でもある。そこから這い上がりタイトルホルダーになった祖父江氏のように、来る日も来る日も打者を抑えるしぶとさを示したい。
バンテリンドームでも、敵地でも根尾を見たいという声は多い。今はミーハー観点かもしれないが、いずれは実力と結果で魅せる姿を期待して、本稿を締めよう。
[文:尾張はじめ]
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