どうする、どうなる――8年目の中日・根尾昂 背番号30で挑んだ1年が映す“最後のサバイバル”

タグ: , , , , 2025/11/9

まずは1軍で足場を築くために、なりふりかまわず結果を残したい(C)産経新聞社

 待ったなしの状況が続く。

 中日・根尾昂は投手転向4年目、野手時代から数えると通算7年目のシーズンを終えた。高卒ドラフト1位で入団したとはいえ、これまで目立った成果はなく、今季も1軍でわずか4試合に投げたのみと、2軍を主戦場としていた。根尾の生きる道はどこにあるのか。

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 新たな背番号「30」で臨んだ2025年は、中継ぎ投手に専念。5月1日に1軍昇格すると、3試合連続無失点と好投が続いた。そこから2週間間隔が空いて、20日のDeNA戦(横浜スタジアム)で先発・大野雄大を継ぐも、本塁打を2本浴びるなどして2回2/3を5失点。これが1軍での最後のマウンドだった。

 2軍ではピンチの芽を摘むストッパー、時にタイブレーク時の登板など、泥臭い役割をこなしていた。残った数字は42試合登板、3勝3敗1セーブ、防御率2.68。登板数はチームトップと、持ち前の頑丈な身体と体力を示した。10月4日のファーム日本選手権で「胴上げ投手」になったのは、ある種のご褒美だろう。

 秋は名古屋に残留し、キャンプもナゴヤ球場で過ごす。報道によると、24年シーズンに鍛えていたカーブを復活させようと模索しているとのことだ。その最中で契約更改が行われ、200万円ダウンの1050万円でサイン(金額は推定)。本人は今季を「悔しさが残る1年」と振り返り、来季に向けては「1年間1軍にいられるように」と決意を新たにした。

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