八重樫TKO勝ち「ボクシングも今なんか色々ゴタゴタありますけど、ボクサーは一生懸命やっています」
4階級目の世界タイトルを大きく手繰り寄せ、松本トレーナーと抱き合う八重樫。リング下中央で手を叩いているのは井上尚弥。
スーパーフライ級で日本人初の4階級制覇を目指す八重樫東(35=大橋)が前WBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(32=六島)と後楽園ホールで対戦し、再起2戦目を7ラウンドTKO勝利を飾った。
交えた拳にボクシング人生の執念が込められていた。35歳と32歳のベテラン同士の対決。「疲れましたね。ボクシングができる喜びをかみしめながらリングに上がった。お互い年齢も年齢。引けない勝負だった」と八重樫が振り返るように、1ラウンドから両者の前がかりの攻撃的なスタイルがぶつかった。試合が動いたのは6ラウンド。右フックがクリーンヒットして向井をダウン寸前に追い込むと、7ラウンドも左右の強烈なパンチを浴びせてレフェリーが止めた。
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