通算681発のプホルスが現役ラストイヤーに二刀流デビュー 野手の登板は大リーグでは失礼にあたらないのか?
通算681本塁打のプホルスが、まさかの投手デビュー。2本塁打を浴びたものの、後続を打ち取って勝利に貢献した。(C)Getty Images
今季限りでの現役引退を表明している大リーグ・カージナルスの大砲アルバート・プホルス内野手(42)が15日のジャイアンツ戦で二刀流デビューを飾った。「5番・DH」でスタメン出場し、15―2の9回に4番手として救援登板。2者連続で被弾したものの、1イニングを3安打1四球4失点で試合を締めた。
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自身通算2988試合目での初マウンドで、42歳110日での投手デビューは近代メジャーといわれる1901年以降では、42歳225日の最年長記録を持つレナ・ブラックバーン(1929年、当時ホワイトソックス)に次いで2番目の記録となった。
27球を投げて最速は69・6マイル(約112キロ)。山なりのボールで7人の打者と対戦した。2死一、三塁でゴンザレスに3ランを浴び、続くバートにも2者連発となるソロを打たれたものの、最後の打者となったウェイドjrを三塁ゴロに打ち取った。ただし、1イニングで4失点したことで防御率は36・0になってしまった。
球団公式ツイッターでも「MLBに新たな二刀流選手現る」とつづられ、大リーグ公式サイトによると、プホルスは試合後に「(二刀流の草分けでもある)ベーブ・ルースも僕みたいに最初のイニングで4失点はしなかったと思う」と振り返り、古巣エンゼルスでチームメートだった大谷翔平を引き合いに出し、「もしショウヘイのように100マイル(161キロ)が出せていたら、もうちょっと面白くなっていたと思うね」とにやけた。
球団本拠地セントルイスの地元放送局KSDKKによると、プホルス本人が登板に至ったいきさつについて「(指揮官が次に投げる)投手を探していたようなので、『僕がやるよ、何か?』と言ったんだ。夢がかなったよ。2発やられたのは面白くないけどね」と明かした。