痛恨の逆転サヨナラ被弾の阪神・湯浅京己 球界OBは投げ込み不足を指摘
制球に苦労する湯浅。佐藤氏は「自信が無いように見えた」という(C)Getty Images
衝撃のクライマックスが訪れた。
6月8日の楽天対阪神のゲームは、セ・リーグ首位の阪神が4-3とリードして迎えた9回裏、湯浅京己が逆転サヨナラ3ランを打たれ、4-6で阪神が敗戦。阪神は1勝2敗とカード負け越しとなった。
【動画】湯浅が1点リードの9回二死一、二塁から小深田に痛恨の逆転3ランを被弾、呆然とするシーン
8回表に安打や四球、犠牲フライなどでこの試合初めてリードを奪った阪神だったが、勝利を託した守護神が崩れた。9回に3番手としてマウンドに登った湯浅は先頭の鈴木大地を1球で外野フライに仕留めるも、山崎剛、島内宏明に連続四球。いずれに対してもボールが高めに浮き、コントロールが定まらない投球が続いた。続く、辰巳涼介はフォークで空振り三振に斬ってとり、残りがアウト1つとなったが、この回5人目の打者である小深田大翔に初球のストレートをライトスタンドに運ばれた。
制球に苦しみ、このマウンドで何度もみられた高めのボール球だったが、狙いすましたかのようにとらえられている。湯浅はこれが初黒星となり、今季、阪神が得意としてきた終盤の粘りをみせたものの、勝利は結び付かなかった。
絶対的なクローザーが打たれての敗戦というショッキングな結末。だが、球界OBによる冷静な指摘も聞こえている。
「ストライクを投げるのも四苦八苦していた」
そう語るのは現役時、阪急、オリックスで主力投手として活躍、引退後は阪神、楽天、日本ハムなどで投手コーチを歴任した佐藤義則氏だ。この試合後に更新されたYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』の中で、試合を振り返っており、湯浅の状態についてもコメントしている。