「育成のバッティングじゃなかった」中日・片岡ヘッドコーチが2軍監督時代に目についた各球団の「ロマン砲」とは
新井監督は田村や中村をどのように起用していくのか注目だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
まもなく2月1日のキャンプインを迎える。2024年のペナントレース開幕を前に春季キャンプでは、各球団の新戦力チェックが楽しみな野球ファンも多いだろう。この点に対して、球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球評論家として活躍する高木豊氏は1月24日に自身のYouTubeチャンネルに「【覚醒の予感】片岡元二軍監督にウエスタンリーグで覚醒を予感させる選手について聞いてみた!【プロ野球】」と題した動画を更新。今季から中日の1軍ヘッドコーチに就任し、昨年までチームの2軍監督を務めていた片岡篤史氏をゲストに招き、各球団の若手選手について聞いている。
【覚醒の予感】片岡元二軍監督にウエスタンリーグで覚醒を予感させる選手について聞いてみた!
ファーム監督としてウエスタンリーグで2年間指揮を執っていた片岡氏。他球団の目についた選手について高木氏から話を振られると、まず名前が挙がったのは、広島の田村俊介だった。チームでも期待され、キャンプ1軍スタートとなった。高木氏も高く才能を買っている今季がプロ3年目となる左の大砲候補には「1年目から木のバットになじんでいた。高校卒業してあんなに構えたときにどっしりしているような雰囲気」はなかなかないと、ルーキーイヤーから大器の片りんをのぞかせていたとした。
ソフトバンクの右の大砲候補、井上朋也に関しても「思い切りがいい」ことを買いながら、守備位置がサードと同じく大砲候補のリチャードとかぶることで今後、起用法が注目とした。
さらに広島の育成出身、キャンプ1軍スタートも決定した中村貴浩も注目だという。阪神からはオフに育成から支配下となり1軍キャンプスタートも話題となっている野口恭佑もいるが、野口と中村は同じ九産大出身でともにクリーンアップを務めていたとした上で、中村に関して「あれはもう育成のバッティングじゃなかったですよ」と今後の活躍に太鼓判を押す場面も。中村といえば、プロ1年目となる昨年5月に育成から支配下に昇格。1軍15試合に出場し、打率・176、3打点。今季は主力の西川龍馬がオリックスに移籍と外野の枠が空いたことで、レギュラー争いの一角に食い込めるか、注目されている。