「”アンラッキー”としか言いようがない」元日本代表が見たフランス戦 八村塁はNBAなら”普通のファウル” 河村勇輝のシーンは「あれを吹かれたら厳しい」【パリ五輪】
この試合で印象に残ったプレーは、八村選手が退場した後のプレーでした。八村選手の退場で、どうしても嫌な空気が漂っていた。そこで河村選手が「3&1」を決めた。あれで大きく流れが日本に傾いたと思います。
もう一つは、渡邉飛勇選手のプレーですね。ドイツ戦はあまりプレータイムがなくてパフォーマンスを見せるシーンがなかったんですが、フランス戦は八村選手の退場後は出ずっぱりだったし、リバウンドにもしっかり飛び込んで、仮に取れなくても相手に取らせないように身体を張っていました。そして、ルディ・ゴベア選手へのブロック。感動的でしたね。あのプレーを見たときは、「今日は勝つ日だ」と思ったほどです。そういうビッグプレーもあったから、雰囲気はありましたよ。
それにしても、改めて八村選手と河村選手のファウルは、”アンラッキー”としかいいようがないですね。八村選手のアンスポはNBAだったらよくある”普通のファウル”でしたし、河村選手のファウルは正直、ファウルじゃないように見えました。ただ、ああいう場面ではファウルをコールされる状況を作ってしまうと……。
といっても、これは結果論です。試合をしていると、ファウルなのに取られなかったり、ファウルじゃないのに取られたりするシーンなんて、いくらでもあります。それが日本にとって大事なシーンで出てしまった。本当に“アンラッキー”でした。
選手が気持ちを上手く切り替えられるか心配ですが、このフランス戦のようなバスケができれば、ブラジルに対しても十分に勝機はあります。それこそブラジルには八村選手レベルの選手はいないし、チームとしてもタレントの質で大きく劣っているわけではない。もちろん日本がチャレンジャーの立場ではありますが、しっかり準備して、自信を持って、ベストなパフォーマンスを披露できれば、歴史の扉を開けることができるはずです!
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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