なぜ日本一球団は猛虎の独走を許したのか DeNA首脳陣が語った藤川阪神に惨敗した“要因”「ベイスターズは個人の集結」

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リーグ制覇を目標に掲げながら、阪神に圧倒的な差を付けられたDeNA。三浦監督たちは、その内容をどう見たのか(C)産経新聞社

突き付けられた紛れもない現実

“奪首”を掲げて挑んだ2025年シーズンのDeNA。だが、結果的に9月7日に阪神が史上最速でのリーグ優勝を決め、その夢は完全に絶たれた。

 球団OBである藤川球児監督がけん引した猛虎との差を問われた三浦大輔監督は「総合力じゃないですかね。打線も固定メンバーでやれていましたし、投手力も素晴らしかったです」と称えた。それは後に証言する「怪我人をほぼほぼ出さなかったこと」に繋がっていった。

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 確かに阪神の総合力は群を抜いていた。近本光司、中野拓夢の1、2番コンビが塁上を賑やかし続け、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔の勝負強いクリーンアップでしっかりと還す攻撃パターンを確立。投手陣も才木浩人、村上頌樹に加え、新外国人のジョン・デュプランティエらタレント豊富な先発陣がゲームを作り、“無失点記録”を作った石井大智を筆頭とした盤石のブルペン陣が敵打線を牛耳る。それを可能にしたのは、三浦監督も認めるように「怪我人の少なさ」に集約される。

 では、DeNAはどうだったか。打撃陣では、オープン戦で骨折した桑原将志の開幕不在に始まり、助っ人タイラー・オースティンが下半身のコンディション不良で中長期の離脱。8月には主砲の牧秀悟も左手の手術を敢行し、9月には宮﨑敏郎までが靭帯損傷。この2人は、現在も戦列復帰が叶っていない。

 投手陣も昨季にブルペンの中心を担った森原康平と坂本裕哉が出遅れ、7月にはローワン・ウィックも離脱。先発陣も大貫晋一に、優勝の使者と期待されたトレバー・バウアーも不振によってフル回転できない状況に陥った。

 無論、DeNAも主力には一定の休養日を設け、中継ぎ陣の連投に対するケアは講じてきた。しかし予期せぬ事態に見舞われたことが、大きく開いた阪神との差に直結したのは、紛れもない現実として突きつけられた。

 8勝14敗と大きく負け越してしまった対阪神。怪我人続出による戦力差は周知の事実だが、アンソニー・ケイとアンドレ・ジャクソンの両助っ人を軸にした投手陣は、猛虎打線に対して24試合で失点65、防御率2.34、対戦打率.213と抑え込んだ。そうした結果をふまえても、むしろ目を向けるべきは、打率.214に終わった打撃陣だと言えよう。

 しかも、得点した55点のうち、24点は4月に挙げ、13得点は阪神が優勝を決めた後の対戦で記録したものとなっている。それ以外の13試合では、ほぼホームを踏むことさえままならぬ状況だったのは、如実に数字に現れている。

 では、この散々な現状をコーチ陣はどう捉えているのか。

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