実は深刻? DeNAのウィークポイント 左のリリーフ不足をどう解消するか
一方、DeNAは右のリリーフ投手は充実している。今シーズンは思うような投球ができなかったものの、実績十分の山崎康晃や伊勢大夢、回跨ぎも難なくこなせて防御率2.11と圧倒的な成績を残した上茶谷大河、シーズン途中から9回を任された森原康平。また、来日1年目で防御率1.66と首脳陣とファンの信頼を獲得したウェンデルケンも、去就はハッキリしていないが残留となれば右のリリーフ投手は盤石と言って良い。
さらには、2018年育成ドラフト1位で23歳の宮城滝太は、シーズン終盤に一軍で投げる機会が増え、計11試合に登板して防御率3.86。2017年育成ドラフト1位で24歳の中川虎大も宮城同様にシーズン終盤に一軍での登板が増え、 計9試合で防御率2.53だった。2人の登板はいずれもリリーフで、若い右のリリーフ投手も順調に育っている。
左のリリーフ投手不足がネックなDeNAではあるが、期待を寄せたい選手がいる。それは2021年に30試合に登板して防御率3.07と活躍した櫻井周斗だ。櫻井は2022年に左肘の手術を受け、一時は育成登録となったが、今シーズン途中に支配下選手に復帰。今シーズンは一軍登板はないものの、二軍で36試合に登板して防御率3.38という成績を残した。
今後、左のリリーフ投手を獲得することは予想されるが、それでも不足している現状は変わらない。櫻井が一軍のマウンドに返り咲き、躍動できるかがDeNAの戦績に大きく関わってくるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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