「オオタニをトレードする準備だ」169キロ剛腕の“緊急昇格”に懸念!? エ軍の投手編成に皮肉の声「通用するとは思えない」
ムーアの離脱による緊急昇格が決まったジョイス。その球団の判断を危惧する声が噴出している。(C)Getty Images
貴重なリリーフ左腕の離脱は小さくない影響をもたらしそうだ。現地5月27日、本拠地でのマーリンズ戦後にエンゼルスはマット・ムーアが脇腹を痛めて負傷者リスト入りすると発表。合わせて2Aに所属する若手右腕ベン・ジョイスの昇格も決めた。
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今季にエンゼルスへ加入したムーアはここまで22試合(25.1イニング)に登板。防御率1.44、WHIP0.80と抜群の安定感を誇り、貴重な駒としてチームに貢献していた。それだけに彼の離脱は間違いなく手痛い。
さらに代役として昇格するジョイスにも不安材料が少なくない。
テネシー大在学中の2022年に、時速105.5マイル(約169.8キロ)の速球を投げて一躍有名になった剛腕は、昨夏にエンゼルスからドラフト3巡目(全体89位)の指名を受け入団したばかりの22歳。昨シーズンは2Aの13イニングで20三振を奪う高い奪三振力でポテンシャルを見せていた……がしかし、依然として制球難の課題を残しているのだ。
今季も2Aでは与四球率が7.47と明らかに高く、被打率も4.02。制球を乱して崩れるケースが悪目立ちし、防御率も4.60という内容。エンゼルスのフィル・ネビン監督は「彼の直近の数試合は非常に良かった。安定感もなかなかあったから、我々としても気に入っていた」とジョイスを評価するコメントを出したが、まだまだ発展途上の段階にあると言っていい。