「現代では奇跡に近い」山本由伸が紐解いた球団史 ド軍WS前回完投のレジェンドは37年前を回顧「私の頃よりも効率的でなければならない」
ポストシーズン2戦連続完投勝利の山本はスミスとハグ(C)Getty Images
ドジャースは現地時間10月25日、敵地でブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦に5-1と快勝。先発の山本由伸が、9回105球でまとめ、4安打1失点8奪三振。ワールドシリーズでは、自身初の完投勝利を飾った。
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山本の完投は、同14日のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に続き、2試合連続。ポストシーズンでの連続完投は、2001年のカート・シリング(ダイヤモンドバックス)以来、24年ぶりの快挙だった。
球団史を紐解いた。ワールドシリーズの完投勝利は、ドジャースの投手では1988年のオレル・ハーシュハイザー以来、37年ぶりだ。その88年はシーズン15完投、8完封で、キャリアハイの23勝を挙げたレジェンド右腕は、米紙『Los Angeles Times』の取材に対して、「現代では奇跡に近い」と答えた。
同紙は「時代をさかのぼる山本由伸の完投ショー」と題した記事を掲載。2014年から地元局『SportsNet LA』の解説を務めるハーシュハイザー氏は「パサデナのレストランでテレビのリモコンを手に取り、ワールドシリーズ第2戦を見つめた」として、「彼自身が37年前に成し遂げて以来、誰もなしえなかった偉業を目撃した」と伝えている。
37年前は、リーグ優勝決定シリーズで1度、ワールドシリーズで2度の計3試合連続の完投勝利を記録。以降はドジャースの投手がプレーオフで連続完投した例はなく、1試合だけでも2004年のホセ・リマだけ。そんな背景があるだけに、記事では「ヤマモトは時計を巻き戻した」と報じた。






