「私は間違っていた」ジーターが山本由伸に“謝罪” 強力打線をねじ伏せた105球に脱帽「完投なんてできるはずがないと思っていた」
山本の快投を間近で目にし、ジーター氏が謝罪を口にした(C)Getty Images
球界を熱狂させた快投は、レジェンドの見識も改めさせた。
日本、いや世界を熱くさせたのは、現地時間10月25日に敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦で先発した山本由伸の投球だ。今ポストシーズンで2度目のマウンドに立った背番号18は、9回(105球)を一人で投げ抜き、4安打、1失点、8奪三振と好投。メジャーリーグ史上でポストシーズン中に2戦連続完投をやってのけたのは、2001年のカート・シリング以来の快挙となった。
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最後の最後まで球威は衰え知らず。強打のブルージェイズ打線をねじ伏せた。立ち上がりこそやや制球が乱れ、ピンチを招いた山本だったが、4回以降はパーフェクトピッチを披露。111球を投げ、1失点で抑えたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦での登板に続く快投は見事という他になかった。
そんな日本人エースのハイパフォーマンスを目の当たりにして「すまなかった」と謝罪の言葉を口にしたレジェンドがいる。元ヤンキースの主将デレク・ジーター氏だ。
同シリーズを中継している米スポーツ専門局『FOX Sports』のゲスト解説を務めていたジーター氏は、試合後のハイライト番組内において「まずは、自分が間違っていたことを認めたい」と切り出し、「すまない。私は完全に間違っていた」と猛省。そして、快投を続けた山本への想いを口にした。
「もちろんヤマモトがやる男だということは知っていた。でも、私は、このトロント打線相手に抑えること、ましてや完投なんてできるはずがないと思っていたんだ。振り返ってみてほしい。彼は初回に23球を投げていたんだ。それでもあれだけの打線を捌き切って、9イニングも投げてしまった。そんなこと考えていた人なんているのか」






