ド軍を救った山本由伸の真価 元ヤ軍主砲が証言したMLB256勝投手の辛口評価「ペティットは彼を“小柄な男”と言ったんだ」
負ければ終わりの一戦で、強打のブルージェイズ打線をねじ伏せた山本(C)Getty Images
崖っぷちの状況下での快投に賛辞が止む気配がない。
現地時間10月31日に敵地で行われたブルージェイズでのワールドシリーズ第6戦で、ドジャースの山本由伸が先発登板。6回(96球)を投げ、5安打、6奪三振、1失点と好投し、チームの3-1での勝利に貢献した。
【動画】打球がフェンスとグラウンドの間に挟まったのをアピールするディーンを見る
序盤2回をパーフェクトに抑えた山本は、「全員で勝ち切りたい」とエンジン全開だった。3回裏にジョージ・スプリンガーに中前適時打を打たれて1点を返されたが、後続はピシャリ。6回には二死無塁の局面からブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打、そしてボー・ビシェットに四球を与えてしまったが、続く5番ダルトン・バーショを鋭く落ちるスプリットで空振り三振に仕留めて役割を全うした。
4万人を超える観客が集まった球場を静まり返らせた山本。メジャーリーグのポストシーズンで史上初の「3先発連続で、被安打5以下、失点1以下、与四球1以下、5奪三振以上の勝利投手」となった27歳の右腕には、米球界のレジェンドたちも首ったけだ。
この試合を全国中継していた米スポーツ専門局『FOX Sports』のゲスト解説で、MLB通算541本塁打を記録した名打者デビッド・オルティス氏は、「明日、ドジャースが世界一になったならMVPは間違いなくヤマモトだ。彼がいなければ、ドジャースはここまで来られなかった」と断言。「今の彼はマウンドに立つだけでチームに自信を与えるんだ。俺たちが現役だった90年代や2000年代、そして先発投手が5回を投げずに交代する今だって、ヤマモトなら任せて投げさせられる。本当に怪物だよ」と今ポストシーズンで34.2イニングを紹介している右腕のタフさを称えた。






