起死回生の同点弾を放ったド軍36歳を「期待してなかった」 ベッツが証言する“伏兵”が生んだドラマの舞台裏「悪く言うつもりはないけど…」
ロハスの起死回生の一打で沸き立つドジャースナイン(C)Getty Images
文字通り起死回生の一打となった。
現地時間11日1日に敵地で行われたワールドシリーズ第7戦でドジャースは5-4と勝利。球団史上初となる2年連続ワールドシリーズ制覇を達成した。ちなみにメジャーリーグで連覇を果たすのは、1998年から3連覇を果たして黄金期を迎えたヤンキース以来の偉業である。
このドラマチックな戴冠劇をもたらしたのは、ベテランの一振りだった。
ドジャースが3-4とリードされた9回一死無塁で打席に入ったのは、9番のミゲル・ロハス。この試合まで今シリーズでノーヒットだった36歳は、相手守護神ジェフ・ホフマンと対峙して、「ホームランは狙っていなかった」とコンパクトなスイングで際どいボールをカットしながら粘った。
好球を待ち続けた。そしてフルカウントからの6球目、内角低めへのスライダーを巧みに弾き返すと、高々と舞い上がった打球はあっという間に左翼フェンスを越え、値千金の同点ホームランとなった。
レギュラーシーズンでも7本塁打しか打っていない“伏兵”が生んだ土壇場での同点劇。これで息を吹き返したドジャースは11回にウィル・スミスのソロアーチで勝ち越し。最後は9回途中からリリーフ登板した山本由伸が無失点で切り抜け、頂点へとたどり着いた。
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