「私は投入したくなかった」なぜドジャースは山本由伸を中0日で投げさせたのか? ロバーツ監督が証言した“伝説連投”の舞台裏

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試合直後にマウンド上で会心のガッツポーツを披露した山本(C)Getty Images

約1週間で200球超えの驚き

 まさしく球史に残る伝説的な投球だった。現地時間11月1日に行われたワールドシリーズ第7戦で、9回一死一、二塁の状況でマウンドに上がった山本由伸(ドジャース)のそれである。

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 延長11回にウィル・スミスの会心のソロホームランで勝ち越したドジャースがブルージェイズに5-4で勝利。メジャーリーグでは21世紀に入ってから史上初のワールドシリーズ連覇の偉業をやってのけた。そんな会心の一戦にあって山本は異例のマウンドに送り出された。

 そもそも投げるという事実自体が驚きだった。なにせ前日の第6戦で先発していた山本は96球を消化。9回を完投していた現地時間10月25日の第2戦を含めれば、約1週間で計201球を投げていた。当然ながらレギュラーシーズンではありえない状況だ。

 それでも山本は投げた。米スポーツ専門局『Sports Net LA』など米メディアもこぞって集まった試合後の会見では「7戦目の試合は絶対に落とせなかったので、迷いというか、そういった想いがあった」と正直に打ち明けた27歳だったが、「気づいたらマウンドにいました(笑)」と大舞台に赴いていた。

 いきなり迎えた9回のピンチは、アレハンドロ・カークに死球を与えてしまい一死満塁となったが、山本は淡々と投げ進めた。そんなエースの熱投に見方も応えた。続くドールトン・バーショの打球を二塁手のミゲル・ロハスが好捕して素早く本塁に送球し、サヨナラのピンチを阻止。さらに二死満塁となり、アーニー・クレメントの打球は、この回途中で中堅の守備に就いていたアンディ・パヘスが左翼手のキケ・ヘルナンデスと交錯しながらも好捕した。

 味方の奮起もあってピンチを脱した山本は10回、そして11回と投げ抜いた。驚くべきは投球の質で、4シームの平均球速は96.9マイル(約155.9キロ)、さらに伝家の宝刀スプリットも91.6マイル(約147.4キロ)を記録した。その数値は、およそ前日から連投しているとは思えない水準だった。

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