ヤ軍が見誤った山本由伸の価値 衝撃連投に“495億円の出し惜しみ”を米記者が悔恨「ヤマモトはヤンキースが好きだった」

タグ: , , , 2025/11/3

試合終了直後に目を潤ませた山本。そのやり切った表情が彼の充実ぶりを物語った(C)Getty Images

崖っぷちの状況から救った130球

 歴史に残る大一番の反響は球界全体に広まった。現地時間11月1日に敵地で行われたワールドシリーズ第7戦でドジャースは5-4で勝利。見事に球団史上初となる2年連続での世界一となった。

【動画】最後は併殺斬り!山本由伸が2年連続世界一を決めたシーンを見る

 9回一死という崖っぷちの状況から試合をひっくり返したドジャースの劇的な戴冠劇にあって、とりわけ異彩を放ったのは、胴上げ投手となった山本由伸だった。

 前日の第6戦に先発し、6回(96球)を投げていた山本。8回からブルペンで控えていたものの、「今日投げるとは思っていなかった」という27歳に出番が巡ってきたのは、9回一死一、二塁の局面であった。

 一打出れば、サヨナラ負けの可能性もあるスリリングな状況。そんなシチュエーションで中0日の異例抜擢を受けた山本は粘った。先頭のアレハンドロ・カークに死球を与えて一死満塁としたものの、立て続けに飛び出した味方の好守もあって無失点で切り抜けた右腕は、続投を命じられた延長10回を三者凡退でしのぐ。

 身体は決して万全ではない。それでも日本人右腕はタフに投げ抜いた。11回には、その苦労を知る女房役ウィル・スミスのソロホームランでドジャースが勝ち越しに成功。これで山本はより引き締まった。その裏に一死一、三塁と、ふたたびサヨナラ負けのピンチを招いたが、カークを危なげなく併殺打に打ち取ってシャットアウト。クレバーな投球でチームに歴史的な勝利をもたらした。

 この日に投じたのは34球だったが、2日間での合計数は130球にも上った。怪我に繋がる選手のダメージを重んじる近年のメジャーリーグでは“超”異例、こと先発投手に至ってはタブー視すらされる連投をやり切った。

 チームメイトたちからも「野球の神だ」と絶賛され、大谷翔平からも「世界一の投手。そのことに異論はない」と褒めちぎられた山本は、ワールドシリーズという大舞台で、2年前に12年総額3億2500万ドル(約495億円=当時のレート)のメガディールの価値を証明したとも言えよう。

 実際、一部では山本の恩恵を受けるドジャースを羨む声が上がった。

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム