「認めたのはIOC」性別騒動の女子ボクサーが勝利 衝撃展開に波紋も敵コーチたちは異論「男という印象はない」【パリ五輪】
2回戦後にイタリアの日刊紙『La Gazzetta dello Sport』の取材に応じた、カリニのトレーナーを務めたエマニュエル・レンツィーニ氏は「ケリフのことは知っていたし、決して無敵だとは思っていなかった」と発言。「あのような結果になってしまったのは残念だが、彼女(ケリフ)がここにいるのは、IOCが参加を認めたからだ。とにかくこの件は複雑で、難しい」と論じている。
また、オーストラリアの女子ボクシング代表のトレーナーを務めるサンティアゴ・ニエバ氏は、英紙『Daily Mail』で「『基準に合致している』とIOCが言っているのだから、それに従うしかない」と持論を展開。「憶測で物事は言いたくない」としつつ、こう続けている。
「私は以前に戦っている彼女(ケリフ)を見たことがある。巧いし、タフだし、強い。だけど、男と戦っているという印象はなかった。この手の問題は、多くの人が望むほど、白黒はっきりしたものがないことは理解している。とにかく我々は彼女と対戦した経験もあるし、打ち負かす準備をするだけだよ」
2021年東京五輪はライト級で出場し、準々決勝まで進出していたケリフ。果たして、論争渦巻く今大会は、どこまで勝ち進むだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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