伊首相も「公平な試合ではない」と苦言 性別騒動の女子ボクサーを巡って波紋 IOCも声明を公表「権利を持っている」【パリ五輪】

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 試合後に地元メディアの取材に応じたイタリアのジョルジャ・メローニ首相は、「彼女(ケリフ)の血中テストステロン濃度が高かったの事実であり、決して公平な試合ではなかった」と指摘し、「IOCには同意できない」と断言。「差別しないように注意しなければならない」としつつ、問題解決を訴えかけている。

「私は男性の遺伝的特徴を持つ選手が女子の大会に出場することは許されるべきではないと考えている。それは誰かを差別するためではなく、女子選手が平等な条件で競技する権利を守るためにね」

 時の首相が意見する異常事態にIOCも黙ってはいない。試合後に発表した声明内で「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っている」と強調。ケリフらが「女子カテゴリーの大会で長年にわたり活躍してきた」との認識を示した上で「IBAによる突然の恣意的な決定で、正当な手続きもなく失格となった」と、騒動の発端となったIBAの検査に対する考えを明らかにした。

 複雑な事情が絡んでいる同問題。女子ボクシング界で波紋は広まる一方だ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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