日本ラグビーの悲願「8強突破」を託されるのは誰?候補者続出で注目集まるジャパン次期指導者の名前
4年後のチームを率いるのは誰か。年末目途で新指揮官が決まるという(C)Getty Images
対抗馬の一番手は、低迷していたクボタスピアーズ船橋・東京ベイを7年間指導し、ついにリーグワン初優勝に導いたフラン・ルディケ氏だ。南アフリカ代表のアシスタントコーチやスーパーラグビーのブルズHCなどの指導経験を持ち、特に若手を鍛え上げた上で積極登用する指導方針が高く評価されている。
さらに、ジェイミー・ジョセフHCの下でアシスタントコーチを務めたトニー・ブラウン氏の昇格案も浮上したし、現在ニュージーランドのディフェンスコーチを務める、スコット・マクラウド氏を推す声も聞こえ始めた。2007年、2011年のワールドカップでジャパンの指揮を執ったジョン・カーワン氏の名前も、まだ選択肢のうちにはあるらしい。
就任の可能性は非常に低いながら、現・横浜キヤノンイーグルスHCの沢木敬介氏も候補者の一人だ。U20などのカテゴリーで指導経験のある沢木氏は、現在のリーグワン各チームで主力となっている選手を数多く育て上げた。また、なかなかリーグワン上位の壁を打ち破れなかった横浜キヤノンイーグルスを2022-23シーズンでは創部初の3位にまで押し上げた功績が光る。
どの候補者も日本と世界の両方を知っているという点は共通しているが、それぞれの持つ「ラグビー哲学」は各人各様であり、どの指導者に4年後のワールドカップをゆだねるのか、日本ラグビー協会の見識が試される人選は非常に興味深い。土田会長はHC選出の期限として2023年末を目途とするという旨のコメントを残しており、まだ少し時間がかかりそうだ。
4年間は長いようで短い。今回のワールドカップで露わになった、ジャパンの少なくない弱点の克服のためには一日でも早く指導体制を固め、代表候補選手たちにハードワークを課すことが必要だろう。ジャパンに8強以上を、さらには優勝を狙えるだけの実力を確実に育んでくれる指導者の選出を願いたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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